夜更け
「……では、始めましょうか」
「な、なにをですか?」
「いつにもなく真剣な顔ね」
「決まってます」
「何時でもいいッスよ」
「恋バナ!!ひゅーひゅー!」
「「「……………え?」」」
「ちょっと待って、え?錬金術?」
「違いますよ!恋バナです、恋、バ、ナ☆」
「いちいち区切らなくていいわよ。えっと、理由とかあったりする?それが魔力高めるとか」
「もう、クレアちゃんったら魔法のことばっか。魔法バカね」
「おおお、落ち着いてください!ミホさんも止めて!!」
「どうどう、落ち着くッスよ〜。よーし、よし」
「ちょっと待ってて」
「トイレでしょうか?」
「い、いや〜?」
『世界を廻る、地を駆ける、海を走る。……色泣き道!!』
「わわ、宿が揺れてます!」
「えっと、あー。うん。しーらない」
「ソフィーが何か諦めましたな。それにしても凄い魔法」
「ど、どうしたんですか?」
「いえ、別に。さっ、ティアの望むがままに致しましょう」
「なあ、リーナー?」
「え?あ、あの建物の中に敵いますね」
「いや、ゲームじゃなくて」
「分かってます。分かった上で私は何も知りません。あー、ゲームタノシイナア!」
「はぁ、ダメだこりゃ。あ、死んだ」
「私もです」
「「…………」」
「寝ましょうか」
「そうだな」