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クエスト
「こんばんは、阿部です」
「いかにも陰陽師っぽい人来ましたね」
「陰陽師ですから……あと、かなり偉い人なので」
「ウチの錬金術師がすいません」
「いえいえ、イギリスでの活躍はこんな遠い国にまで届いております。是非ともその御業を見てみたのですが」
「何をご所望で!?」
「おお、凄いがっつくな……最近妖力の循環が悪くてな、歳をとった。そこで、そういうのに効くものは無いか?」
「はて、妖力とは?」
「まあ、魔力みたいなものよ」
「なるほど、完成まで早く見積って3日です」
「構わん、構わん。よろしくな」
「はいっ!」
「って、こっちの目的有耶無耶にされてない?」
「目的?」
「と、燈火さんに会うこと……」
「はっ……!」
「寝る所はここね。右が男子、左が女子に別れてる。もし、女子部屋に夜中行くならば、式神が相手になるのでオススメはしないわ」
「んな事しねーわ」
「えっ、しないんですか!?」
「心外だ!」