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同行
「ところでなんで梅ちゃんはこんな所に?」
「う、梅ちゃん!?私が私の母国に居ても不思議はないでしょう」
「たしかにー」
「なんなの。本当にコレが災厄を収めたの?」
「あー、うん。分かる、分かるわその気持ち」
「アナタはクレイアね」
「覚えてたの?」
「日本には何しに来たの?要件によっては案内くらいできるわ」
「随分、友好的ね?もっとアッサリした態度じゃなかった?」
「……元々よ。ただ」
「ただ?」
「話題の人とは友達とは行かずとも知り合いくらいにはなっておいて損は無いでしょう」
「ふぅん?」
「いいですね!行きましょうー!」
「あ、あの。私達のことも紹介して頂けると……」
「そうッスね。置いてけぼり感が凄い」
「今に始まったことじゃねーけどさ、クレアもティアみたいになったら困るぜ」
「……うそ。私は常識人、私は常識人」
「まあ、まあ。ブレットもあまり意地悪言わない」