263/987
ティアの作るもの
「何時からそうだったのかは誰も知らない」
「戦争してた頃はあったし、本当にいつからだろうな」
「ま、多方魔法での世界規模の記憶改竄でもしたんでしょうね」
「そんなことが出来るのですか?」
「出来る。古代兵器なら」
「ソフィーさん!ありました!これです!」
「わぁ、ありがとうございます!……って、これかな真っ黒というか引力が有りますね?」
「あ、はい。なんでも入れれますよ」
「どういう仕組み?」
「これはミルクショコラの魔力だけで作った代物でしてね、ものを仕舞うと言うよりかは、ものがある場所にこのカバンからゲートを開いて掴むと言ったような感じです。物は試しですね」
「なあ、クレア」
「なによ、ブレット。嫌な予感でもした?私は確信してる」
「ま、まぁ、まぁ。まだ決まった訳では……」
「テーブルの上にリンゴがありますね?このカバンに手を突っ込んでお目当てのものを認識しますと、ほら。リンゴの目の前にゲートが開きました!これがカバンと繋がっているのです!」
「アウト」
「アウト」
「アウトですね」
「良くわかんないっすけど、スリーアウトでました!」