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準備
「私飛行機乗るの初めてです!」
「え?飛行機なんて乗らないわよ?」
「ええ、乗らないんですか!?船ですか!?」
「おいおい、何も言ってないのか?」
「そうね、私の失敗ね」
「まあ、まあ。ティアさんは色んな事やらかしてますけどまだ魔法の世界に本格的に触れたのは最近なのですから」
「……やらかした?私が?」
「うっそでしょ……」
「ところでソフィーはまだ来ないッスね」
「そうね、でもちゃんと時間を指定しなかったティアも悪い」
「すいません、遅れました!」
「……ソフィー?その荷物は?」
「え?日本に行くんですよね?」
「ああ、この子もか」
「え?え?」
「ならなんでミホは手軽なんだ?」
「そう言えばそうッスね。何でだろ、必要ないって分かってたみたいッスね。忘れた記憶の一部なんですかねー?」
「まあ、いいわ。行きながら説明しましょうか。ソフィー、肩掛けカバン位で充分よ?」
「あ、それなら良いの作ったんですよ!」