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バフォーム家
ブレット・バフォーム。
魔法の正十二席の一席。名門中の名門。そこの落ちこぼれであった。
「すまんな、リーナー。こんなことに巻き込んじまって」
「……知っていた事、やらなくちゃいけないことを先延ばしにしていただけです。いつかはやらなくては行けなかった」
「恩に着る」
「しかし良かったのですか?」
「言うなよ」
「いえ、言いますよ。ティアさんに言わなくて」
「……迷ったよ。でも危険すぎる」
「今更では?」
「かもな。後は、まあ、ケジメだよ」
「私はいいので?」
「不満か?」
「いえ、相棒」
「さあ、都落としと行こうかね!」