計画2
「計画はこうです」
2人が紅茶を口にして、一息ついたのを見てから切り出します。プレゼンです。
「ねぇ、ミラクル。このスマホであの二人を呼んどいてくれる?私一人では無理」
「複数人居ても変わらんと思うがの。あいわかった」
クレアはティアがふんぞり返って得意げな顔をした瞬間にダメだと悟った。
テーブルの下で、ミラクルにスマホを渡して、頼りになるようなならない様ないつもの顔ぶれに連絡するように頼む。
「この出入口。ここを変えるのです。まあ、まず裏世界に家を建てなければいけないのですが、それはこないだの報奨で脅して建ててもらいます」
難所だったお金の問題は統括会にお願いすれば何とかしてくれそうですし、この問題は解決していると言っても過言ではたりません。
「……あんたが恐ろしい。統括会を顎で使う人なんてティアが初めてよ」
「照れますね、恐縮です」
クレアちゃんに褒めらるのは何にも変え難い幸福を感じますね。統括会との関わり方は考えなければなりませんが。
向こうは私を危険視しています。
しかし、私の兵力は侮れない事は創成術師を倒した事で認知されている。
手放すには危険、なら手に置いておこうって感じでしょう。
なら、その立場は利用しない手は無い。
「褒めてないから」
「ええ?皆さんいい性格してるって」
「性格いいね、じゃないでしょ」