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錬金術師ティアのつくる話  作者: 新規四季
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計画

「と、言うわけで住居を移したいと思います」


予てから計画していた事、では無いのですが、突発的にそうあった方が便利だなと思った事を口にします。

いやはや、師匠が居なくなってはや1ヶ月程度でしょうか。

ミルクショコラと居ることは勿論、時々こうやってかなり頻繁に、ほぼ毎日来てくれますから寂しくは無いのです。


クレアちゃんよく考えたら、よく考えなくても私の事好きですね?私も大好きです!


クレアちゃんと居ると楽しいなぁ。

ティアはニッコニコでご機嫌だった。


「なーにーが、と、言うわけなのよ!来月には統括会へ登校するのよ?」


ティアと対照的にクレアは、そうね、いい案ね!とはならなかった様だ。

ピシャリとプンスカと怒ってしまった。


「ノープランでは無いのです」

「ああ、無策じゃない。無謀なだけじゃ」



まあ、待てと。掌をクレアちゃんに向けて落ち着けとジェスチャーします。

と、今まで錬金釜だったミラクルが、人型になってティアの言葉を鼻で笑います。



「ミラクルね。なんだか久しぶりね」

「人型に最近はなってなかったからな。それはそうとぜひ止めてくれ」

「そうね、何をやらかすつもりか分からないけど多分ろくな事にならないでしょうし」


ミラクルが、久々に人型になってクレアちゃんと楽しそうにしているので、そっとその場を後にします。

きっと、ミラクルもこの提案を後押ししてくれているでしょう。


クレアちゃんから魔法の手解きを受けてはいますが、結局ものに出来ていない現状です。

特に困ってはいませんけれど。


生活に魔法をポンポンと使えばしませんが、今の世の中それで困ることはありません。


電気ケトルに水を入れて沸かす。

これも、まるで魔法ですけどね。


クレアちゃんはダージリンが好き。オレンジペコを出したらなんとも言えない顔をした事があります。

なんでも、家のダージリンは風味の落ちていない新鮮な香りが楽しめるから好きらしいです。その時は悪い事をしたなぁと思いましたね。


「はい、クレアちゃん。お紅茶ですよ。こうして2人っきりって言うのも久々ですね!」

「おうおう、ティアも嬉しそうだな」


クレアちゃんとは昨日も夜ご飯を一緒にしました。久々と言っても本当に数時間会っていないだけなのですが、そのちょっとの時間で寂しくなってしまうので、久々で会っているともいます。


私は嬉しいのですが、クレアちゃんは何も言ってくれませんね。

期待してじーっと見つめてみます。


「……なによ」

「それで、お前さんも嬉しそうだ」

「う、うっさいわね!」

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