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創世術師2
真っ白な世界で声をかけてきたのは、どこかで見覚えのあるようなないよう人でした。
ティアが頭を捻り思い出そうとしていると、向こうが苦笑いして話しかける。
「君が今いま倒した人だよ」
「倒した人?……創世術師!」
「うん。そんなに人そう変わってるの?今?」
「え、ええ。ゾンビみたいですよ」
「はは、嫌な最後を迎えてる」
仕方なさそうに、諦めた様に。達観した態度でふにゃりと人の良さそうな笑みを浮かべました。
「アナタは死ぬの?」
「ああ、死ぬ。というよりもう死んでるのかな」