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「おい、良いのか?」
「いいって、何が」
「あの創世術師とらや、クレアにバラすぞ」
「遅かれ早かれ気付くことだった。それが今で、私じゃない誰かから聞かされただけ。身体的にも問題ない」
「ふーん、薄情だね」
「魔法使いだからね」
「それって……はっ」
「思い当たるでしょ、魔力切れは1回も起こしたこたないんじゃない?」
「ちょっと、ちょっと!真剣な話っぽいですど!コレ!冷たいの!早く、早く!!」
「ああ、もう!ティア、飛んで!」
「はいっ!行くよミルクショコラ!」
「クレアは俺の肩に手を、無自覚でも強制的に魔力吸収は起きるだろう」
「クレアちゃん!」
「なに!」
「信じてます!」
「あ、当たり前よ!アナタに少しも触れさせない!行ってきなさい!」
「うん!」