223/987
4
目の前に迫る影。魔法を唱えて発動していては間に合わない波状攻撃。
「私を基準に!3時方向へ!5秒後、位置をずらす程度で構いません!」
「なら、俺がその役だ」
「では、私は構えましょう」
「2人とも行くッスよ!」
後方から指示を出し、ミホが移動、真横に迫る巨大な蔦。それをブレットが大剣で切りつける。
しかし、切る事は出来ない。それは分かっていた。だからズラす。
蔦は誰もいない所へ叩きつけられる。
砂埃が舞い、ギラつく眼光。
ソフィーはこの場を支配している。
「次ッ!」