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新たな創成術師
「なあ、爺さん」
「なんじゃ、各代表に伝書を飛ばとるんじゃ」
「手遅れ」
「……はぁ、何が」
「テレビつけるね〜」
「……は?」
「魔法バレた」
「なんじゃと!!」
「おー、新しい創成術師ってキミ?」
「アナタは?」
「なんだお前は」
「おい、馬鹿かオーエン!」
「そこのオニーサンにしか知られてないとは、隠居し過ぎちゃった」
「創成術師、ホライゾンだぞ!!」
「……ッ、創成術師……!!」
「……創成術の封印が解けちゃったんだね。可哀想に」
「お、お知り合いだったんですか?」
「いや、知らないよ。だって彼200年前の人だからね」
「その反応、彼は何も教えなかったのは本当か……」
「師匠を、師匠を知ってるんですか!?」
「ドゥームズデイ・ブラック・シャドール。その名を禁忌ににまでにした稀代の天才。俺の師匠だよ」
「……え」
「驚きの連続だな」
「いやいや、俺こそ驚いたよ。魔法のような奇跡は秘匿されるべき。その考えを覆したんだから」
「コイツは後先考えてないだけですよ!」
「おー、ティアのお友達も到着したみたいだね」