ティアの味方
「なんの馬鹿……!」
「あーあ、派手にやったな」
「呑気にしとる場合か!」
「落ち着けよ二ーヴァ」
「あ?」
「どうせ、魔法の秘匿は無理だ」
「無理だって、アンタ。世界狂うわよ」
「ま、それはあとから考えよーぜ。今は可愛い馬鹿を手伝ってやらないと」
「……珍しい」
「ねぇ、ソフィー?」
「はい、なんでしょう」
「このテレビって民間人も見れるヤツよね?」
「ええっと、そうですね」
「ねぇ、ねぇ。ブレットにリーナー?」
「おう」
「はい」
「私さ、アレ、ティアに見えるんだけど気のせいかしら」
「私もそう見えるッスよ」
「そうね、なんなら名乗りしたわよ」
「あ、ねぇ知ってる?今の名乗りってティアが初めて錬金術師だって啖呵切った時の口上なの」
「へぇー、そうなんですね!」
「…………いくわよ」
「ウチの暫定ボスってやっぱりイカれてるよ」
「あのドラゴンだけで何とかできるのかしら」
「無理じゃね?ティアも魔力回復してないだろ?」
「アッチのバフォーム家はどう動くと思う?」
「あ?……あー、やたら忠誠心あったしココに行くんじゃね?」
「あっ!」
「どうしたのアーシェ」
「……呼ばれました」
「……誰に?」
「燈火さんに」
「アイツか……」
「アーシェは行かなきゃです!」
「ラーシェもです!」
「あらあら、行っちゃいました。心配ですねぇ?」
「分かったわよ、ほら、準備なさい」
「フッ」
「なによ」
「頬が緩んでるぜ?」
「んなっ!」