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地下
「では着いてきてください」
「え、でもあんな人だかりの中は行けないんじゃないかしら」
「フッ、ここは魔導図書館で、僕はそのメンバーですよ?なんの対策も無いわけじゃない」
「へー、そうなのか」
「さすが魔導図書館ですね」
「なぁ、それって俺達もか?」
「君達もティアの仲間なんだろう?」
「一応ね」
「なら来てよ」
宿の地下には石で出来た階段があった。
そこは魔導図書館へと繋がっているらしい。
「ひ、ヒンヤリしますね」
「地下だもんね」
「な、なんか厳つい像だな……」
「ガーディアンですよ、これも出自不明の代物ですが」
「多分錬金術よ」
「ですね」
「だな」
「……こんなにも凄いのになぜ冷遇されるのでしょうね」
「それは、まあ、これから分かると思うよ」
「え?」