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混乱
裏世界のゲートを通って魔導図書館のある街へ戻ると案の定騒がしかった。
家や宿舎から出て状況確認や情報を得ようとする者も居れば、連絡を取り合ってる人も居る。
一同は戦闘不能なティア、ミホ、ラーシェ、アーシェを休ませる為に宿へ戻る事にした。
ゲートから出てきた一同に気付いた人が詰め寄ってくる。
「お、おい!アンタら何かしらねーか!?」
酷く混乱したような様子で燈火さんに詰めよろうとしてブレットが間に入る。
「どうしたオッサン、落ち着けよ」
「何があったのですか?」
「表世界じゃ、なにやら巨大な植物がいきなり出てきて魔力をすいとってるって話だ!しかもその影響がここにまで来てる」
「被害は?」
「魔力が少ないヤツが魔力欠乏症になってるよ!なぁ、何か知らないか!?」
「……」
「ごめんなさい、私達は裏世界へ行っていたから分からないわ。とりあえず魔導図書館へ行かないと」
「そ、そうか。でも今魔導図書館は行かない方がいい」
「え?」
「臆病者達が魔導図書館へ縋って機能停止になっちまってる」
「……そんな」
「へっ、なら私の出番じゃないっスか」