未来図
「考えろ、考えろ、考えろ!必要なのは何っ!?」
「1番は魔力ね」
「目的として魔力を移す、或いは共有」
「それを何で補えばいい……イメージしろ、イメージ……指輪?弱い。ブレスレット?まだ弱い」
「あ、あの。小手とか?」
「よし、魔道具の形は決まった。どう動かす?魔石?」
「……妖精の魔石は魔力伝導が良いわよ。本当は私が使いたかったけど、そんな事を言ってる場合じゃ無いからね」
「組み合わせ……」
「す、すごい。これが錬金術師……」
「作る事に特化した魔法か。まるで神のようだ」
「……近いところにいるんじゃねぇか?」
「え?」
「なぁ、錬金術師は何故か悪いイメージが強く、社会的地位も低い。なのに、一定数は絶対いるよな」
「……魔法使いや、剣士なんかの装備は基本的に魔道具よね……」
「強過ぎるんだ」
「その気になったら全てがひっくり返るかもしれないわ」
「そしたら、俺たちの目的ははたせるが?」
「その時の世界はどうなるのかしらね」
「ティアが王様なら良いよ」
「いつかなるかしら」
「それに近い事は成し遂げてもらいたいな」
「どこ行くの?」
「未来の王様を手伝う」
「私も行くわ」
「「わ、私も…!」」