ハプニング・パニック
「……適当にやっても文句言う人もいないしいっか」
よいしょーっ、と釜の中に箱を2つ入れる。
そうすれば箱が解けるように液へ入っていった。
液がキラキラと虹色に輝いた。
「……こっからどうするの?あ、かき混ぜるんでしたね。……その道具すら用意してませんでした」
ポコポコと液面がいって、ちょっと宜しくなさそう。
ティアがアワアワ慌てて右往左往してると、ティアの頭に何かが落ちました。
「ぐへ。何コレ、杖?まあ、いいやこれで混ぜよう」
どこから出てきたのか、誰のものなのか。
そういった疑問は慌てていたティアにはありません。
「杖が短いよお」
全然掻き混ざらない。このままじゃ失敗する!
かなり弱気になっていると杖が一瞬光ってティアの身長並に大きくなります。
片手サイズの純白の棒が大きな棒へ。
先端はよく分かんない装飾が出来てますね。
鑑賞してる場合でもないので、えいって、掻き混ぜます。
釜の中の光がどんどん強くなっていき目を開けていられないほどです。
ティアは杖を持ち上げて先端部分で釜を殴りつけます。
魔力が杖から流れ釜の中へ。
ボンッと言う音がして煙がモクモクでて、治まったら虹色の泡がふよふよ浮かびます。
綺麗なシャボン玉。
それが収まったら、釜が何かを吐き出すようにポンッと床に何かを落としました。
それは、一方は光も通さない真っ黒な四角形。もう一方は穢れを許さない純白な四角形でした。
「せいこう?でもこれなに?」
疑問は増えるばかりです。二ーヴァさんはたぶんあしたもくるでしょうし、その時に聞きましょうな。