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新たな可能性
とりあえずめぼしいのもは全てアトリエに突っ込みました。
相当魔力を使ったみたいで、膝に手を当てて何とか息を整えます。
ティアが少しだけよろめきながら、どうやってこの穴の上に行ったのだろうと思いながらも、穴の空いた天井目掛けて叫びました。
「あらかた終わりましたー!あとは結界だけでーす!」
「……分かったわ!バフォーム組、後ちょっともちこたえてね」
「無茶いいやがる」
「お前はあの女達の奴隷なのか?」
「そんな訳ねーだろ!ただの仲間だ」
「よっ、と」
「ええ、足痛くないんですか!?」
ティアはクレアちゃんと天井の高さを何回か首を振って目視確認している。
普通の人間ならケロッとしていられないと思うけど。
「って、ティア!真っ青じゃない!……安静にしてなさい。いいわね」
「はい、後はお願いしますね」
「任せない。トウカさん治癒魔法は?」
「使えなくも無いけど、適任はこの子ね」
燈火はそう言ってアーシェ、ラーシェの2人の肩に手を回して連れて来た。