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八方塞がり
「皆さん後味悪いッスけど逃げましょう。私なら出来ますから!」
「……仕方ない、か」
「でもそれじゃあ、私の目的が!」
「いいの、ティア。死ぬよりいいわ」
「……ごちゃごちゃと」
退却を考えていたのに、顔の無い人が伸ばした手を捻じるように握っただけで何も無かった場所から茨が生えてきた。
その茨は地面から上へ貫く様に何本か生えてきて、皆は分断されてしまいました。
「これは逃げるに逃げれない……」
「誰と誰がペアに別れた?」
私の隣にはニイミさんが。他の人は居ません。
「……眠らせますかね」
「眠るかしら」
「……はぁ、倒すっきゃないね!」
状況は最悪。やる事は明瞭!