一寸先は闇でも仲間が入れば怖くない!い
「あ、あれ?皆さんお揃いで」
「そりゃ、あの光見たらって……まだ指示してないぞ俺ら」
「そんな事言ったら私もです」
「ほーら、誤爆だったじゃない」
「……結果オーライ♪いだっ!何するんですか!」
「……何となくよ」
「クレアちゃん、ひどいっ!」
「……納得いかないわー」
「どうして?」
「いやだって私がティア叩いたら多分あの竜に殺されるわよ?私。なのになんであの子は良いのかしら」
「人徳じゃない?」
「私抜けようかな……」
何とか妖精さんを振り切って遺跡の奥まで来ました。
全てが石造りで出来ていて、光源は恐らく魔石。
奥へ奥へ進めば一際光が強い場所に出ます。
「コレが創成物か?」
「多分この奥ね」
「俺が先行した時にはこんな道もなかった。でも感じた魔力は一緒だよ。この先だ」
「……壮観」
「……師匠はこれに関係しているの?」
「……っ!!離れて!!」
遺跡の更に奥から光を包むように濁った煙が吹き出してきた。
その煙は辺りに漂った後奥へ戻って行った。
その後には光は残らなかった。
遺跡の光源の魔石も光が消えていた。
「どうするよ」
「選択の余地はなさそうですよ!」
「え?どうしたのソフィー……あ」
「アレはヤバいっすね。皆さんの力があってもヤバそう」
「行くわよ!ほら、ティアも!みんな走って!」
「本当に付いて来て良かったのかしら……」
「文句も言ってられねーな!!」
前方は未知の元凶の創成物。後方は異常な暴走状態の妖精さん。
ソフィーが初めにクレアちゃんを創成物の方へ袖を引っ張っれば、意思統一を図るためクレアちゃんが走りながら指示し、皆それに従います。
「私の錬金物でも喰らってな!」
えいやっと瓶を後ろに投げて煙が広がれば想像以上の効果を発揮してしまった睡眠薬がほぼ永久的に煙の壁となった。
妖精さんからの追撃は来なくなったけど帰れなくもなりましたね。はは……