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光伸びる方へ
ミルクがニイミさんに光の光線を何発か打ち込むと辛うじて回避し続けたニイミさんはミルクの意図的な誘導でミルクの目の前に来てしまった。
ハラハラと見守る事しか出来ず、ララナディアさんに至ってはニイミさんとの思い出をブツブツと言っています。
ソフィーはなんと言うか、何とも言えない顔ですね。多分星詠でニイミさんが死ぬ事は無いと知っているかも。
なら安心ですね。
ミルクがニイミさんの真横を鋭い爪で引き裂きます。三本の深い線が地面に30mほど伸びました。
次は無いぞ、そんな様な意味合いの攻撃でしょう。少しは鬱憤が晴れたのかミルクは小さくなり私の肩に留まりました。
心配になったのか帰ることはありませんでした。
ミルクが暴れ回ったせいか、森を抜けた奥、遺跡あたりで縦に伸びる光が見えました。
「ねぇ、あの光」
「はい、あそこに行ってみましょう」
歩き出すと肩に何かのしかかりました。左にはミルクがいます。
右を見ればいつの間にかショコラも肩に捕まっていました。
「お2人とも来たのですね」
「クー」
「クォーッ」