留まることを知らないソフィーの覚醒
「はい、睡眠薬を作ります」
「疲労困憊ぐわいが凄いわね」
「そうですね、ですのでこの素材を集めてきて欲しいです」
「どれどれ?フォーナト粉、紫パール、レンの蜘蛛の毒」
「レンの蜘蛛って危険度なんでしたっけ」
「余裕でB+」
「アイツら引連れてあの司書様に頼めばなんとかなるか?」
「迷惑ばかりかけるわね」
「でもまあ、あの人妖精と契約してるし、今回の件は黙ってないでしょ」
「そうね、自分で動けない分融通を効かせてくれるかも」
「そうですか、行ってらっしゃい」
「アナタも行くのよ?ソフィー?」
「さ、流石に自衛出来ないので……」
「野良達も連れてくから」
「野良って、間違ってないけど違う呼び方欲しいわね」
「ニイミさん」
「名前覚えてくれたの?ソフィーさん」
「あ、うん」
「……ねぇ、ソフィー。ニイミの上見てたわよね」
「ギクッ……な、ナンノコトカナー」
「何か能力覚醒してない?」
「う、ううう。実は顔を見るとその人の魂の記載が見れます」
「和解しといて良かったァ」
「おいおいおい、ノアリス教の最高司祭と同じ魔法じゃねーか!」
「…………なーんてうっそー………………はい、その通りです。怖いです」