ストラウト・パームラス
「君は初めましてだな、私は獅子座の魔法使い、ストラウト・パームラスだ。ここの責任者みたいなもんだ」
奥の部屋に入るなり、腕を組んでそう言った。
部屋はシンプルな作りで本が異様に多い。
仕事部屋兼自室になっているのかもしれませんね。
「あら、謙遜しちゃって。ロンドン支部のギルマスに成れてあんなにはしゃいでたのに」
二ーヴァさんがストラウトさんの過去をおちょくる為に暴露しましたね。
この人モラルや常識が若干緩い。
「そ、そんな過去はない!それよりも話があるんじゃないのか?」
「あー、うん。先ずはアレが居なくなったらしいわ」
ストラウトさんは誤魔化すように二ーヴァさんに聞きます。
あんまりストラウトさん的に楽しい話では無いのでしょう。多分キャラ作り的に。
「なんだアレって」
「アレはアレよ。名無しの創成者」
「何だって!?じゃあ、もしかしてコイツは」
「ええ………………」
二ーヴァさんが私を見て首を傾げます。
「おい、どうした、コイツはなんなんだ?」
「……貴女何者なの?」
「え、ここで私に振りますか?」
2人の視線は奇妙なものを見るようでちょっと気分悪いですね。




