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転移クレア
「えへへ、それがですね、クレアちゃんに貸したモノクルがないと私なーんにも分かんないんですよ」
「あ、ああ、コレって、よくそれで錬金術師として多方面に喧嘩売れるわけ?」
「そんな事しましたっけ」
「本能のままに喋りすぎよ」
「クレアちゃんが居ますからね、安心するんです」
「あー、はいはい。で、どうやって戻ってきたのよ」
「え?クレアちゃんを座標にして、ミルクショコラの転移ですよ」
「ちょっと待って。えーと、アトリエにはどうやって戻ったの?」
「錬金釜を座標に。と言いますか頭の中で最も記憶していて、かつ場所が大まかに分かっていれば出来ます」
「私が部屋じゃなくて魔導図書館に行ってたらどうなるのかしら」
「うーん、多分私の認識で魔導図書館のあるこの島?国?の中に居るクレアちゃんに移動できるんじゃないかなぁ?分かんないです」
「……その能力は後できっちり精査しましょう。今のままは危なっかしいわ」
「そうですね、じゃあ、もう1回アトリエ行ってきますね!」
「ちょっ、おい!……危ないって言ったばっか……」