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システム
魔導図書館組は当初の目的通りに本を探し始めた。
ブレットはネクが選んでもらった30cmくらいの分厚い本を借りて読んでいる。
受け取った時に引きつった顔になったのは仕方あるまい。
補足として、魔導図書館の貸し出しシステムはやはり魔法を活用している。
やはり、というかここ魔導図書館でも通常の図書館同様図書カードを登録しなければならない。
ガラス質のカードにはルーン文字による細工で誰のカードか、貸し出された本を正常に返却できるか等の記録から、何を借りたか、今のランクはなにかまで事細かく情報が刻まれる。
ちなみに、誰でも借りられるものでは無い。
まず、魔力があるのが前提となる。だから自身の魔力が一切ないティアは借りられないことになる。
まだ、本を借りる事をしていない彼女がこのことを知るのは少し先だ。