ティア
「アレが特別なのは何となくわかる。なんて言うか運命を背負って生きてる感じか?」
「そうよね、なんかティアの思うがままに行き過ぎてる気はするわ」
「え、そんなに?」
「自分で言っといてなんでそんなに驚くんです」
「い、いや。私が言ってるのは創世術であそこまで扱うことの出来るドラゴンを作った事だったが……運命を司るのか?」
「私達まるでティアが神様みたいに言ってわね」
「あ、ああ。完全に無意識だったぜ」
「な、何とかうちに関心持ってもらって手網握りたいな」
「それ、俺たちの前で言います?普通」
「あら、魔法界でも最大派閥の1つよ?私達に付いて損はさせないわ」
「ティアさんってアナタにそこまで言わす存在なんですか?」
「だって彼女魔法に触れてひと月たってないんでしょ?それでここまで仲間増やしてるし、戦力だってもう無視できないわ」
「いやいや、その仲間って俺達だぜ?いっててかなしいけどよ、俺達はまだまだ弱い」
「今は、ね。あと2年すれば私は第三勢力になりかねないと思うわ」
「うわ、それ本人に聞かせちゃまずいやつだ」
「嬉々として世界に仇なすわ」
「そこまで危険思想持ちには見えないけど」
「魔法界に捨てられた人たちを拾ってからちょっとね」
「なるほど、間引き問題か。それは私達魔導図書館の思想と合いそうだぞ」
「どういう事ですか?だって魔導図書館は誰でも入れる組織じゃ……」
「そりゃ、誰でも歓迎とは行かないけどさ。魔法が使えません、でも魔力量は一族随一ですって奴は普通は殺される。良くて追放だな。そういう奴らはウチには多い」
「なっ」
「衝撃かい?外部に言ってない私達の本質だ。ウチも錬金術師欲しいんだよね〜」
「本命そっちじゃねーか」