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一旦停止
「急いでもいいことないと思いますし、錬金術したくてウズウズするので私は一旦離れますね」
「離れますね?ゲート使うの?」
「私一人ならミルクショコラの魔法でアトリエまでひとっ飛びなのです!」
「異次元ねぇ、コレで魔法歴一月も無いんだから才能って嫌だわ」
「そうですよね、私何を頑張ってもティアさんみたいにはなれないでしょうし」
「やりたい事やればいいのに。そこに他人の目も、力不足もないですよ」
「ま、暇ができたんなら俺はここの図書館使うかな」
「ま、ブレットどうしたの?頭打っちゃった?」
「クレア〜、おめーな、馬鹿にしすぎじゃ。今までは師匠の手伝いで、危険を感じることは無かったんだ」
「そうですね、ブレットも感じましたか」
「ああ、俺たちゃァ弱ぇな」
「……なら、私も学びの機会にしようかしら」
「便乗かよ」
「いいでしょ、別に」
「仲良しさんは良いことです」
「ティアさんって少しズレてますよね」
「少しと思う事に結構毒されてるわよ」
「ええ……」
「私は記憶を取り戻したいなぁ。青の魔法使いって……」
「……」