纏まりかけ
「アナタ達は犯罪者では無いんですよね?」
「そりゃもちろんだ!というか犯罪者、特に魔法界は警務部が速攻取り押さえに来る」
「警務部?」
「警察みたいなもんよ。アレほど可愛くは無いけどね」
「実力は星座級とも言われていますね。ウチの師匠も一時期就任してたみたいですよ」
「あー、似合いますね」
「話を戻すが、犯罪はしてないが、かなりグレーだ。協力者は各組織に多数いるからまあ、泳がされてる様なもんだ」
「なるほど。それでアナタ達のリーダーはどこに?勝手な行動なんでしょう?」
「……ここは裏世界だよな」
「?ええ、そうね」
「裏世界に渡る為にゲートを使うと思うんだが、裏世界から別世界、言わば異世界だな。に、行けるのは知ってるか?」
「そうなんですか?クレアちゃん」
「なんで私に確認するのよ。まあ、そうなんだけど」
「信用してないって態度が一貫してますね……」
「一時でもクレアちゃんと離れ離れにした事を忘れるなよ」
「うっ、分かってる!悪かったって!」
「ねぇ、見ました?ソフィーさん、あの溺愛されてる方!」
「ええ、あんなに愛されてまぁ!」
「「キャーーー!」」
「そこ!うるさい!」
「話進まねぇじゃねか」
「……今後はブレットが交渉役やった方がいいのではないでしょうか」
「……ちくしょう、一瞬その方が早いって思っちまったじゃねーか」
「おたくも苦労されてるんですね」
「でも、楽しいものですよ」
「ええ、羨ましい」
「なら、俺らと来るか?」
「え?」
「え?」
「何勝手に決めてるんですか!?」
「要はココだろ?で、どーすんの?」
「有難いが私達だけでは決められないの」
「まあ、そうでしょうね」
「あの、着きましたよ、ゲート」
「兎に角魔導図書館に行きましょうか」
「俺達も?」
「ええ。今回の妖精騒動は何かと使えそうですからね」
「腹黒……」
「何でもしますよ、師匠に会う為ならば……!」