134/912
青の魔法使い?
「ど、どどど、どうにかして皆と合流しなくっちゃ!」
「待てよ〜、ねぇ、待ってって!」
「イヤッイヤ イヤ!!!絶対殺される〜!!」
「殺さないって!お話するだけ!」
「ならその杖捨てるッスよ〜!!」
奇しくもティア一行を散り散りにした本人は、唯一立て直せそうなミホと一緒になった。
ミホは戦闘手段はない。故に走る、走る、走りまくっている。
記憶が無くなる前の自分は相当身体能力が優れていたのか走っても走っても疲れないのはラッキーだった。
「君!何で逃げるの!青の魔法使い!」
「そんなのは知らない!助けて、ティア!クレアちゃん!ブレット〜!」
「ハァ、ハァ……よ、ようやく止まってくれたね」
「はぁ、はぁ、はぁ……流石にもう動けない……」
「ウチの過激派が君達のリーダーの癇に障る事をしたみたいだけど、そこは謝りたい」
「……え?」