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バフォーム
「チッ、相手のボスも大概だ!」
「ねぇ、逃げるよ?」
「逃がしていいわけあるかァ!お前の能力使えや!」
「まだ制御できてないからね?『それ、神隠しだ』」
相手魔法使いの1人が呪文を唱えるとその魔法使いを中心に影が複数伸びる。
「なにっ!?」
「振り返るな!走れ!」
「きゃああ!」
「なっ、何しやがった」
ティアの悲鳴で振り返るとブレットは仲間が1人として居ないことに気付いた。
相手も1人だが、それよりもミホ、ソフィー、ティアの安否に不安を感じる。
「お前アレだろ?バフォーム家」
「だったらなんだ?」
「俺もそうだ」
「なにっ!?」
「シーノ・バフォーム。俺達はな魔法に貶められたもの達だよ。お前もそうだろう」
「そうだ。で?」
「は?」
「で、命を冒涜した理由はなんだ?妖精を道具として見てる理由は、意味は!?」
「分かんねー奴だ。統括会の破壊の為だよ」
「話にならんな」
「その様だ。名乗れよ」
「ブレット・バフォーム」
「なんだ、跡継ぎ様じゃねーか。コッチのきもちなんてわかんねーだろうが!!」
「俺の事を一緒にすんなよクズ野郎!」
「」