イエロー
『オマエら、この期に及んでまだ逃げる気か?』
「速い」
「だって、対話をしていただけないんですから。懸ける力も親切心も無いわ」
「ティア?」
「……!ええ、そうね。私たちの力見誤った事後悔させて上げるわ」
トウカさんはバチバチと雷鳴を響かせる。それは部屋中から空にまで及ぶ広範囲の範囲魔法の展開だ。
『お前は……イエロー!?』
「そんなのじゃないわ」
「さっ、今ですミホさん!移動の魔法を!」
「う、うん?わかったッス!」
ミホの移動の魔法で、その場から瞬時に消えた様に目的地まで辿り着く。辿り着いたはずなのに、移動した先は全くの別の場所だった。
「そう簡単に逃がしはしない。やぁ、また会ったね」
「数揃えたら勝てるってか!?」
「ブレット落ち着きなさい。人数的には同数です」
「それじゃあ、ミホやソフィーはどうするんだ!戦闘向きじゃねぇ!」
「ミルクショコラを貸しましょう」
「お前はどうなる!」
「少しは、闘えますよ……!」
「おかしいな、魔法に掛からない」
「洗脳魔法だろ?かかるわけないじゃないか」
「アナタ程の者が何故ここに……!」
「おい、誰なんだ?」
「イエロー」
「それって!?」
「黄色の魔法使いだよ」