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何となく後味悪いから
「おや?下見てください」
「下?はーん、なるほど」
「うわっ、高っ!妖精の魔力かしら」
「どうやら妖精はミホさんみたいな力を大なり小なり持ってるみたいね」
「だからこんな高いとこにいるんッスね。ま、フツーにゲートまで逃げれそうですけど」
「対魔の檻を壊した事にはみんな驚かないんですね……」
「あら、ティアには慣れたと思ったけどまだまだね、ソフィー」
「そうみたいです。あっ、妖精さんが騒ぎを聞き付けてこっちに来そうですよ?どうしますか?」
「……星読みの力が強くなった?」
「ま、一旦逃げましょう。ミホさん頼めるかしら」
「合点承知之助!」
「どこの言葉なのそれ」
「日本ッス!」
「でもよ、逃げていいのか?妖精の魔石がいるんだろ?」
「……困ったら人を頼りましょう!」
「誰を頼みにするのでしょうか」
「よく聞いてくれました!魔導図書館のあの可愛い人!」
「その可愛い人1番のおえらいさんよ?」
「いえ、行けるかもしれませんよ」
「それは何故でしょうか」
「あの人は妖精使いだから」
「……なんかソフィー覚醒してないッスか?」