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難しい事は無しで
「と、言う訳ですが。どうしましょう」
「どうしよう」
「いつもならツッコミを入れてるクレアさんがガチで落ち込んでる」
「まあ、この檻は強度自体大したこと無さそうだしぶっ壊そうと思えば出来なくはないぞ」
「お止めなさい、拗れるから」
「しかし、困ったわね。私達に何とかして欲しいと言っておきながら捉えるなんて本末転倒ね」
「あ、トウカさん地味にイラついてる」
「……ええ、焦土と化してやろうかしら」
「理由ぐらい聞きたいわよねー」
「……なるほど」
「何がわかったの」
「好き勝手やりましょうか。ミルクショコラ!」
「こんな狭い中でドラゴン呼ぶなよ!」
「アレです、破壊光線!」
「ポケモンかよ」
「牢どころが建物の反対側まで穴空いたぞ」
「な、何やってんのよ、バカっ!」
「あ、元気になりましたね。それでこそクレアちゃんです」