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再臨
「2回目って感動薄れるよな」
「感性が乏しいからよ」
「なんだと!」
「何よ!」
「そういえば錬金術師達はどこ行ったのかしら」
「あの人達ならフィールドワークは無理ですごめんなさいって宿に篭ってます」
「引きづってでも連れて来なさいよ」
「まあ、まあ、普通の反応だと思うぜ?」
「普通?」
「そりゃ、妖精の魔石だけ取りに行くもんだと思ったらバケモン登場で怖くなったんだろうよ」
「そうですね、皆さん中々の手練と言っても過言は無いですからね。辛辣ですがまともな能力ひとつない彼らには荷が重かったのでしょう」
「リーナーって毒吐くのね」
「なら、私も宿に」
「おっと、ソフィ。アナタも大概だから安心して」
「そうッスよ、虫の知らせ?危険予知?してたし回復魔法まで!もうカッコよかった!」
「や、やめてください〜」
「着いたわ。じゃあ、妖精さん?取引通りお願いしますね」