序章の終わり
「やあ、話は聞いたよ。何でも妖精を助けたって?」
「ええ、私のソフィが、リーナーと協力して救ったのです!」
「みたいね、今も妖精がソフィの周りで踊っているわ。珍しい光景よ」
「ソフィが清らかな心を持っていますからね、当たり前です!」
「ティア、ティア?もうその辺にしてあげて。ソフィが茹でダコみたいになってるから」
「クレアちゃんが言うなら……。もっともっと皆にもソフィの素晴らしさを知って欲しいところですが一旦引きます」
「クレアさん、ティアっていっつもこんなんスっか?」
「ええ、いっつもこうよ」
「タラシっすね」
「味方を多く作りそうではあるよな」
「えー、いいかしら?」
「どうぞ、どうぞ」
「まず、ライセンスね。仮だから統括会で正式に受理しなさいね。それと、困った事になったわ」
「その話って俺ら聞かないといけないか?」
「珍しくブレットと意見が合いましたね」
「薄情な奴らだ。で、創成術が綻び始めてるらしいから、多分ティア、忙しくなると思うよ。私からは特に無いから安心しな」
「待て、ティアが忙しいともしかして」
「私達も忙しいでしょうね」
「マジか」
「初めに私の事を片付けて欲しいかな」
「綻び……師匠は何をしているんでしょうか」
「さあね、1発殴るんでしょ?なら、頑張んないとね」
「……ッ!はいっ!」