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精霊の魔石
「やっと来たぜ、あんまり待たせてやるなよ、錬金術師達が緊張でガチガチだぜ」
「まあまあ、女性なのですから時間はかかるものですよ」
「流石リーナー、紳士ですね」
「まあ、いいから行きましょう」
「初めに精霊の魔石を集めに行きます」
「魔石って事は精霊を倒すの?」
「いえ、精霊の特性が濃く現れた場合に発生する魔力の塊ですから倒すことはありません」
「ぇぇえ!!精霊の魔石!?」
「ど、どうしたのかしらソフィー?」
「いえ、過去に見つかったのって何十年も前でそれ以降市場に出回ってないような代物ですよ!?」
「なるほどねぇ、なんとかなるでしょ」
「そんな、ああ。……はい、そうですね」
「おっ、考えるのやめたな」
「お気の毒に」
「アンタらも当事者よ?」