結束
「ミルクショコラ、小さくなって出てきてもいいですよ」
「今までどこにいたの?」
「え?家ですよ。いつの間にか呼んだら私の元に来れるようになったんです」
「瞬間移動ができるドラゴン……それも2頭。絶対に敵に回したくないですね」
「この子が本気で暴れたら街の一つや二つ無くなりそうね」
「もう、そんな失礼なことばっか言ってないで準備ですよ!」
「はいはい、って言っても私はそんなに重装備じゃないからもういいけどね」
「え?」
「ん?」
「いえ、誰がどこで寝るか……」
「そんな事、どうでもいいわよ!」
「どうでも良くないですー!最重要ですけどー!?」
「アンタ、本来の目的忘れてないでしょうね!?」
「素材回収です。それとこれは別でしょう!?」
「あの二人はいつもああなのか?」
「私も最近出会ったばかりなので一概には言えないですけど、あんな感じです」
「でも、なんか仲良い友達ってより、シスコンブラコンの姉妹見たいだよな」
「たしかに」
「方やドラゴンを操る創成者に至る者。方や普通の魔法使い。釣り合いは取れていないのに……」
「そういうのじゃ、ないんじゃないな」
「すいません、私はこれまで効率と、釣り合いで生きて来ましたからそういう風にしか捉えられないのです。私の良くない部分でしたね」
「情報屋さん、この仕事終わったら遊びに行きませんか?」
「ソフィーさん?」
「えっと、情報屋さんには足りないと思うんです」
「な、何がでしょうか」
「楽しむ事」
「それは……」
「いいじゃん!私も行っていいか?」
「勿論です!ミホさん!」
「あの、わ、私も行きたいです……」
「わぁ!勿論、勿論ですよ!クレアさんも一緒ですからね!」
「あー、はいはい。分かったわよ」
「ふふふ、嬉しそうですよ?」
「うううう、うっさいわね!ほら、さっさと行くわよ!」
「楽しむ事……あなた達といると、なるほど心踊りますね」
「ふふ、行きましょうか」
「ええ、ソフィー、ミホ」