ネク・ビエンテ
「ここは統括会と違って警備とか居ないのね」
「ここに来るためのゲートでしっかりチェックしてるからね」
「わ、私初めて来ますよ。叡智の結晶、魔道図書館」
「そんなに憧れてたんならこっちに入学すりゃ、良かったじゃねーか」
「ブレット、ばーか!」
「は?何なんだよ」
「いえ、クレアさんが正しいです。ブレット、ばーか」
「リ、リーナーまで。そんな不味い事言ったか?」
「家系的問題や、本人の適正とか有るでしょ。それはバフォーム家のアンタなら分かるはずよね」
「ああ、なるほど。すまねぇ、ソフィー」
「難しいのね」
「他人事ね」
「だって私って、所謂無所属ですから」
「統括会寄りだと思うわよ?一応魚座が師匠なんだから」
「ああ、そういえば二ーヴァさん師匠に代理でしたね」
「それ、絶対うちの師匠の前で言っちゃダメよ」
「やあ、大勢でよく来てくれた!私はネク・ビエンテ、ここの司書さ」
「か、可愛いです!」
「待て待て待て!ここの最高責任者!無礼はほんっとに辞めて!ブレット、手伝いなさいよ!」
「え?ああ」
「な、何するんですか!」
「あー、君があの、創成者の弟子か?中々ぶっ飛んでるな……」
「……無礼を失礼した」