第1章2話 起死回生の大作戦
時は試験の発表があった日の夜。俺は試験で使う作戦を考えていた。
そうだよ。俺は罠師だよ!なにも正面から戦う必要はないんだよ。姑息に、闇討ちみたいな感じで倒しちゃえばいいじゃない。
この考えを思いついた時には俺は一人で小躍りしたものだが、肝心の作戦が思いつかない。
「あー、もう、どうしたらいいんだよっ!」
思わず机を蹴ってしまった。ゴスッという嫌な音がして小指な激痛がはしった。
「のわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!イッテェ!」
一人でぴょんぴょんと跳ね回る俺は、ベッドの下にしたに隠すように置いてある小型カメラの存在に気づくよしもなかった。
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昨日に引き続き俺は寝不足の頭を抱え、作戦を考えていた。
なのになんでこうなった。
目の前には天使っぽい感じの金髪美女と、魔女っぽい雰囲気の黒髪美女だ。両方かわいい。
彼女たちは俺が人通りの少ない階段で作戦を考えていると、彼女たちがやってきて、俺にこの学校のことを聞いてきた。
職員のこと、構造のこと、生徒のこと。
俺がなんでそんなことを聞くのかと聞くと、うまい具合にごまかされた。人通り聞かれたあと、
「ありがとねーじゃあ、会えたらまたっ!」
「じゃあね」
といって別れた。黒髪の女の子の視線が少し気になったが、可愛いからまぁいいや。
あんなかわい子ちゃんがこの学校に来るとか、マジ嬉しい。
俺はホクホク気分で教室に向かった。
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「えーでは、試験の対戦相手の発表をします。」
忘れてた…なんも作戦考えてないよ!
終わったー、詰んだわ。
だって俺の職業俺が訓練サボってたからそんな使える技も多くない。俺が使えるのはこんな感じだ。
罠師…土罠…落とし穴
土檻
土雪崩
落とし穴は文字通り落とし穴を作り出す。
土檻は土でできた檻を作り出す。
土雪崩は土で雪崩を起こす。この技はとても強力だ。しかし、体への負担が大きいので連発はできない。
どんどんと、発表は過ぎていく。
「えーでは、12戦目、富沢悠馬さん対ゴンザレスさんです。」
終わったーー、負けたー。ゴンザレスとか職業粉砕屋で触れたものを全て粉砕してくあのガチムチ野郎じゃん。
あんな職業に勝つとか無理ゲーだわ。
距離とって落とし穴に落として土檻で蓋するくらいしか勝つ方法ないでしょ。
落とし穴を深く掘ったらゴンザレスも上がってからなしょ。
あいつ筋肉ばっかでジャンプ力なさそうだしww
あれ、これ、 名案じゃね…