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村人Aですが魔王を助けに行きます。  作者: ユキノシタ
『廃村 アメジスト』
31/46

番外編 : 『作者、再び』

※本編とは全く関係がありません。


※内容がぶっ飛んでるので、気をつけてください。気分を悪くする場合があります。


深い眠りから覚めた僕は、初めて見る目の前の光景に驚きを隠せなかった。檻に閉じ込められていたのだ。




アッサム「え、何!? ここどこ?? ……え?」


シュガー「やっと起きたか」




声のする方に視線を向ける。目の前の檻にシュガーがいた。同じように閉じ込められている。




アッサム「シュガー!! 大丈夫!? ……それに、ここは一体…?」




辺りを見渡すと、かすかに光が漏れているところがあった。檻から顔を覗かせると、そこには人影があった。




アッサム「ねぇ、ここから出してよ!」




そう叫んでみるが、反応はない。




アッサム「ねぇってば!!」


??「っ!?!? ……ふぁー。なんだ、アッサムかー。もー、そんな大声出すなよー。せっかくいい夢見てたんだからー。美男美女が…花畑が……んふふ」




反応がなかったのは寝ていたかららしい。……だが、最後の方はどういうことだろう? というか、この声って…。


僕が首を傾げているのが分かったのか、シュガーの声が聞こえてきた。




シュガー「相手にするな、アッサム。そいつは、ただの変態だ」


??「変態だなんて失礼だなぁー。んふふ、いやー、美味いねー、この酒」


アッサム「……コジー?」




そこにいたのはコジーだった。何やら酒を飲んで酷く酔っているらしい。




アッサム「あ、開けてよ! コジー!」


コジー「どーしよっかなー。…へへ。楽しいなぁ。……また、眠くなって……ぐぅ」




コジーはまた眠ってしまった。シュガーに「ねぇ」と声をかけても沈黙しか返ってこない。諦めろということだろうか。


はぁ。とため息をついた僕に、また謎の声が聞こえてきた。



『足元にナニカがいます。ナニカを見ますか?


→はい。

→いいえ。』



ナニカって何!?!?

これって、前にもどこかで……。とりあえず。



『→いいえ。』


『本当にそれで良いですか?


→はい。

→いいえ。』


『→はい。』


『本当にそれで良いですか?


→はい。

→いいえ。』



選択肢があるはずなのに、一つの答えに誘導されてしまう。これは選択肢というのだろうか。


そんな僕の行動を読み取ったのか、シュガーは「諦めろ」とだけ呟いた。


それでも諦めたくなかった僕は「三度目の正直」ということで、もう一度「→はい。」を選択した。



『本当にそれで良いですか?


→いいえ。

→いいえ。』



僕の頭に、これを選択しないまま放置するという選択肢が生まれたが、それもすぐに潰されてしまう。



『なお、60秒が経つと自動的に選択肢が選択されます』



僕はようやく諦めがついて、それを押した。



『ナニカを見ると、仲間になりたそうにこちらを見ている。どうする?


→仲間にする。

→踏み潰す。

→話を聞く。

→頭をナデナデする。』



シュガーに助けを求めようとそちらを向いたが、暗くてよく見えない。声を出そうにも、何故か声が出なかった。


仕方なく自分で決めることにした。……が、何が良いのかわからない。とりあえず……話を聞く?



『→話を聞く。』


『話を聞いてくれるの!? ありがとう!! あのね、またお散歩に出かけたんだけどね、迷子になったのー。それでね、1人じゃ寂しいから、みんなを呼んじゃった…テヘ。あ、覚えてるかな? 作者だよー!』



ナニカと呼ばれるそれは、カサカサと動くそれと酷似していた。そしてそれはシュガーのいる檻の方へと向かう。


そのとき、檻と檻の間の通路へと出たわけだが、そこには寝ぼけたコジーが立っていた。




コジー「んあ? こんなのがいたら酒が不味くなるじゃねーか」




そういうと、持っていた酒瓶をナニカの上から勢いよく振り下ろした。


ペチッ。という音共に、ナニカは姿を消した。




アッサム「一体何がしたかったんだろう…?」




振り下ろした瓶の中から紙が出てきた。……嫌な予感がする。…開いて読んでみる。



『そんなわけで、まだお話出来てないから、また今度ね♡』



……そういえば、何か悩んでいたような…気のせいか。






















アッサム「それより、ここから出してくれる? コジー」


コジー「ぐぅぅ。ごぉお」


アッサム「コジーー!!」


シュガー「……はぁ。次、現れたら私が潰す」


アッサム「えっ…」

【アメジスト】『愛の守護石』『真実の愛を守りぬく石』と呼ばれる。紫色は「情熱」を象徴する赤と「冷静」を象徴する青を混ぜる事によって作られる。ストレスで疲れた心を癒し、落ち着かせ、穏やかな安らぎを与えてくれるといわれる、スピリチュアルパワーの強い石。

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