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村人Aですが魔王を助けに行きます。  作者: ユキノシタ
『廃村 アメジスト』
16/46

12話 : 戦い方を見て学べ。

※本話からコジー達が技を使い出します。

ですが、作者の最悪なネーミングセンスにより決まった名前です。不快な思いをさせる場合があります。


なお、「この方がいいんじゃない?」などありましたら是非是非お願いします。



コジー「……なぁ、コレ、何だろうな。封印に使えって言ってたけど」




コジーは、先ほど赤ずきんに貰ったガラス玉を眺めている。


封印に使ってと渡されたものの、使い方も何も教わっていない。




シュガー「……そう言えば、本に “本当の意味でこの世を救ったものこそ、真の救世主となるだろう” とあったな。そのビー玉を使って行う封印が本当の意味での救い方なのか、今までの救い方なのか……まだ分からないな」



アッサム「薄い本と分厚い本とでは分けて考えたほうが良いのかな? 選ばれは勇者と、そうでない冒険者で違うみたいだし……」



シュガー「いや、一緒に考えた方が良いと私は思っている。だって、これをプレイしている人の中でたった6人しか正規ルートを攻略できないのは不公平だと思う。だから、きっと違う方法で正規ルートへ辿り着けるんだと思うんだ」



コジー「そうか? そうとも限らねぇだろ。他のゲームとかでもあるだろ、秘密ルートみたいなの。分岐次第でバットエンドにもハッピーエンドにも変わるとかさ。要するに最初の段階での分岐がこれなんじゃねぇの? 選ばれるかどうかって」



シュガー「それも、そうだが……」



コジー「それに選ばれたいならリセマラすりゃあ良いんじゃないか? それが出来るようにワールドが100こくらいあるんだろ。1つのワールドに10万人入れるとして、選ばれるのはその中の6人。だけどさ、10万人の中の何人が『自分は選ばれてない』って気づくか分かんねぇしよ」



シュガー「…」




コジーに言い負かされてしまったシュガーは苦い顔をしている。そんなシュガーを見るのは新鮮で、何だか不思議な気分だった。




アッサム「そ、そうだよ。最後の方に選ばれているかどうかが分かるって親父も言ってたし! だから選ばれてない人でも何かしら出来ることがあるんだよ!」



シュガー「……ちょっと待て。今、何て言った? お前の親父さんって……??」




シュガーが何か言いかけた時、道横の草むらが音を立てた。




アッサム/コジー/シュガー「…っ!?!?」




それは突然僕らの目の前に姿を現した。




魔物「ぐぉぉおおおお!!!!」



コジー「おい、構えろ! 来るぞ!」




コジーの言葉を合図にシュガーも剣を構える。僕も慌てて弓を構える。だけど、どうしたら良いか何もわからない。


そんな僕のことに気がついたらしいシュガーは僕に言った。




シュガー「アッサム。もし敵が上に飛び上ったら弓を射ろ。それまではそのままでいい。私たちの戦い方を見て学べ。得るものは沢山あるはずだ」



コジー「んじゃ、まずはスキルの使い方かなっと」




コジーはそう言うと盾を前に構え、声を張った。




コジー「ヘイト・ライジング! こっち見やがれ!!」




コジーの声とともに、魔物はコジーに向かっていく。まるでコジーしか見えていないような…。


僕は弓を構えたまま、その光景に見入ってしまった。そんな僕に気がついたシュガーは、僕に言った。




シュガー「アッサム、気を抜くな! 自分の身くらい自分で守れ! 敵の前でほおけてるやつなど助けはしないからな」




そう言い残すと、すぐさま魔物の背後をとった。そしてコジーのように口を開く。




シュガー「サンダー・ブロウ……っ!」




言葉に反応し、シュガーの持っていた剣が光る。その光は電気を帯びているように見える。シュガーはそれを振りかざし、魔物を斬りつけた。




魔物「ぐぉぉおおおお!!!!」




魔物は苦しみの声をあげて消えていった。あとにはお金と物が落ちていた。


ーーーポロロロン♪


頭の中に何か不思議な音が響く。辺りを見渡してみたが、僕ら以外に誰かがいるわけではなさそうだ。


気のせい……かな? それより…




アッサム「……す、凄いね、2人とも」



コジー「だろ? ちょっとは見直したか?」



シュガー「戦闘だけ(・・)は褒めてやろう」




2人はそれぞれ剣と盾をしまうと、魔物の残した物を拾いに行く。




コジー「金は3等分でいいよな? …あ、前回の金、アッサムに分けてなかったわ」



シュガー「そうだな。ここらの相手はレベルが低いから良いが、念のため、次の場所で装備を一式揃えた方がいいだろう。それに自分に合った武器や装備の方が攻撃力も上がるしな」




僕はコジーにお金を受け取りながらシュガーに話しかける。




アッサム「やっぱり、これ返した方が良いよね?」




僕が今身に付けている鎧は、元々シュガーのもの。つまり、シュガーのための装備ということになる。




シュガー「いや、大丈夫だ。それは最初にもらえるノーマルの鎧。属性は関係無しに使える初期装備品だ」



アッサム「ぞく、せい? ノーマル?」




僕が首を傾げていると、先程まで誰もいなかった所から声をかけられた。




??「あのぉ〜、旅のお方でしょうかい?」


※毎章ごとに、後書きの情報はリセットされます。また、今までの後書きの中に書かれた情報は追加されません。そのため、後書き更新がない場合が出てくると思います。


※コジーの「ガーディアン」を「守護者」へと表示を変えています。読み方は変わらないと思ってください。




【アッサム ー村人ー】


【シュガー ー冒険者ー】


【コジー ー守護者ー】


【?? ー??ー 】





※最後に、「これを追加してほしい」「こんなのを出してほしい」「ここが読みにくい」などありましたら、何でも言って頂けると有難いです。読んでくださっている方々に、少しでも楽しく読みやすいものが提供できたらなと思います。







※私事ですが、もうすぐ就職面接があります。学校で先生が面接練習をしてくれるのが、本当に有難いです! 高校から社会へ出るので、心配事しかないのですが、頑張りたいなぁ〜と思っています!

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