番外編 : 『作者が現れた!』
※本編には全くもって関係ありません。
特に、戦闘は大きく違ってます。
※リリナ、隣町で出てくるかなぁー。
てなわけで、ごめんなさい。
道を歩いていると向こうから何かがやって来た。戦闘体制に入り、相手を確認する。だが、その姿は初めて見るものだった。
『作者が現れた。
どうする?
→戦う
逃げる
様子を見る
餌をやる』
アッサム「さ、作者?? ……ってどんな敵??」
コジー「ん〜、これは中々アレだな」
シュガー「……私は何も言わんぞ」
この2人の口ぶり……どうやら何か知っているようだ。
『作者はソワソワしている』
戦闘体制に入ると現れる、この相手の説明。いっそのこと普段も説明してほしい。そしたらシュガーが何考えてるとか、コジーが何隠してるとか分かるのになぁ〜……って思ってる場合じゃなかった! 何、ソワソワって!?
アッサム「…え? ねぇ、作者ってどんな敵なの!? ソワソワし出したんだけど!」
コジー「お前が決めろ」
シュガー「珍しいな、お前と同意見だ」
アッサム「え、えぇ!? ………じ、じゃあ…」
本当に2人の意見が合うのは珍しい。そんな珍しいことを起こした謎の生物……この「作者」ってのには何が効くんだろうか……? まぁ、2人が何でもいいと言ってるから、僕の好きなようにしよう。
そう考えた僕は、普段は出来ないものを選んでみた。
『→餌をやる』
コジー「ブッ……(震え)」
シュガー「…っ(震え)」
アッサム「え!? 間違った!? ねぇ、教えてよぉ〜!!」
僕の選択に2人は笑いをこらえ、震えだした。害はないんだろうけど、それでもやっぱり知らない敵と戦うのはちょっと怖い。
『何をあげる?
→魚の餌
パン
魚
木の実』
アッサム「ん〜?? ………もぉ〜、どうにでもなれ!」
僕は笑いを堪えるばかりで何も教えてくれない2人に対して、半ばやけくそに食べ物を選択した。
『→木の実』
『作者は木の実を頬張った。
作者は頭を地面につけてプルプルと震えだした。どうやら美味しくなかったようだ』
アッサム「あ………ごめん」
「作者」はお腹を押さえ、額を地面に擦り付ける状態になってしまった。丁度、土下座をしている体制。それに震えてばかりだった2人が息を飲んだ。
コジー「土下座させた……」
シュガー「……アッサム、良いものを選んだな」
そんな事を言われても、狙ったわけじゃないし……なんか「作者」が可哀想に思えてきた。そんな中、土下座をしていた「作者」は突然動き出した。
『作者は突然立ち上がった。何か言いたそうだ。
話を聞く?
→聞く
聞かない』
この「作者」の行動に、2人はとても投げやりに言った。
コジー「……面倒だし、聞かなくて良いんじゃないか?」
シュガー「作者は口を開くとメタ発言しか しないしな……私も聞かなくて良いと思う」
アッサム「……じ、じゃあ?」
2人がとても面倒そうに言うので、僕は『聞かない』を選択しようとした。
『作者は悲しそうな目でこちらを見ている』
アッサム「……どうしよう?」
コジー「無視だ、無視!」
シュガー「相手にするだけ無駄だ」
「作者」は今も、悲しそうな目でこちらを見ている。そんな目から僕は目を背け、選択する。
『→聞かない』
『本当にそれで良いですか?』
アッサム/コジー/シュガー「!?!?」
「作者」からの再確認に、僕たちは驚きを隠せなかった。
コジー「作者め、自分の良いように作りやがって!」
シュガー「気にせずもう一度だ、アッサム」
アッサム「う、うん」
僕は言われた通りに、もう一度『聞かない』を選択する。
『→聞かない』
『本当の本当にそれで良いですか?』
アッサム「……ごめん、こっちの方が面倒に思えるんだけど」
コジー「……だな」
2度も繰り返し聞き返されると、このままずっと続きそうなので 僕らは渋々折れることにした。
『→聞く』
『話を聞いてくれるの!? ありがとう!』
シュガー「無理やりだけどな」
アッサム「うん……無理やり感が、ね…」
どうやらここは「作者」の話を聞かなきゃいけないようだ。元からそういう運命だったのだろうが、なんとも無理矢理感が否めない。
「作者」はそんなことなど気にせず話し出した。
『最近、ストーリーが思いつかなくってさ。中々進まないんだよ! だから、ちょっと気分転換に散歩してたんだ』
コジー「作者がここまで散歩に来るとか、普通にアウトだろ」
アッサム「……ストー、リー?」
シュガー「お前は気にするな」
この2人にだけ分かる会話が、「作者」とも通じてる……そんな僕だけ仲間はずれにされた感が、ちょっとだけ悲しい。
13年この世界で生きてるけど、こんなにも分からない言葉があるなんて……世界は広いんだなと改めて思い知らされる。
『それでさ、さっきそこで隣町のリリナに会ったんだよ。リリナは力が強くてね〜、叩かれるの怖くて逃げてきちゃった……テヘペロ』
コジー「え、今時テヘペロとか遅くね? おっさんの俺でも分かるわ!」
アッサム「て、テヘ……??」
シュガー「アッサム、気にするな。気にしたら負けだ」
『だから、リリナが来てもここで会ったことは話さないでね! せっかく良いストーリー思いついたのに、叩かれて忘れちゃいたくないし?』
そう「作者」の話がひと段落ついた頃、どこからか 物凄い音が耳に届いてきた。
アッサム「……ねぇ、何か聞こえない? ドタドタって……」
『作者は恐る恐る振り返った。そこには全力で追いかけてきているリリナの姿があった』
『作者は逃げ出した』
……結局、僕らは戦わずして勝利した。一体、「作者」とは何者だったんだろう。
コジー「作者、何がしたかったんだよ!」
シュガー「投稿遅れるかもって言い訳がしたかったんじゃないか?」
アッサム「と、うこう? ……ねぇ、作者って敵なの? 味方なの?」
コジー「ん〜〜〜、敵を出してくるのもあいつだし、俺らに武器をくれるのもあいつだからな。まぁ、アッサムが思った方で良いんじゃないか?」
シュガー「……おい、お前までメタ発言になってきてるぞ」
アッサム「めたはつ……??」
また分からない言葉が連発した。「作者」が現れてから、どれだけの分からない言葉が出てきただろうか。
「作者」とは一体何者なのか………次、また「作者」が現れるまで、悩み続けるとは知らないアッサムであった。
コジー「えっ、また出てくんの!? ってことは何か? 話が詰まる予定ってか?? サボんなよ作者ぁあああ!!!」
シュガー「…おい、うるさい」
【ガーネット】『実りの象徴』とされ、目標に向かい、コツコツと積み上げてきた努力の成果を実らせて、成功へと導いてくれるといわれている。この『実り』の効果は深い 『絆』として表現されることもある。それゆえに、大切な人との愛情を深める『一途な愛』を象徴するパワーストーンとして知られている。