4回目の告白
―あなたのことが好きです。
私は彼に気持ちを伝えた。4回目の告白だ。
1回目の告白は中学二年の夏だった。
私と彼は幼馴染だった。はじめが親同士の仲がいいからとかそんな理由だったのかもしれない。けれど、物心ついたころには、私の隣には彼がいた。
彼を男性として意識し始めたのでのは、中学一年の冬だったと思う。それまでは、ただの友達としか思っていなかったのに、気づけば彼のことを目で追っていた。それが、恋だと気付いたのでは冬があけた中学二年の春だった。
最初は、目で追うだけだったけど、だんだん彼のことを考えるようになった。どんな子が好みなのだろうか、私のことをどう思っているのだろうかと考えるうちに、自分の気持ちを伝えたくなった。
―あなたのことが好きです。
夏休みに入ってすぐ、部活終わりの彼を校舎裏に連れて行き、気持ちを伝えた。
結果が、だめだった。私のことを恋愛の対象として見れないと言われた。
泣くのを我慢して、その場から逃げだしたのは今でもよく覚えている。
夏休みの間は、彼と顔を合わせずらくて、家に引きこもっていた。夏休みが明け、学校へ行けばどうしても彼と会ってしまう。これからどう接すればいいのだろうか。そんな憂鬱な気持ちを引きずったまま、始業式の日に登校した。しかし、学校で彼にあった瞬間、そんな気持ちはなくなった。
やっぱり、私は彼のことがどうしようもなく好きなのだ
そう思った。それからは、今まで以上に彼のことを考えるようになった。
―あなたのことが好きです。
2回目の告白をしたのは、中学の卒業式の日だった。
中学2年の秋から、ずっと彼のことばかり考えていた。けれど、一度フラれてしまったということもあり、彼にもう一度気持ちを伝えることはできずにいた。お互いに、そんな気持ちがあるのか、自然と会話はうわべだけのものになっていた。
彼と同じ高校に進学することが決まっていたけれども、どうしても彼に気持ちを伝えてから中学を卒業したかった。彼への気持ちを抱えたままでは、新しい一歩をふむ出せない気がしていた。
卒業式の帰り、わざと彼と一緒に帰れるように時間に調整し、学校を出た。私の思惑通り、彼と一緒に変えることができた。その帰り道で、2回目の告白をした。
結果は、やっぱりだめだった。ある程度は予想していたが、やっぱりショックだった。
高校に上がってからは、彼とあまり話さなくなっていた。彼への気持ちがなくなったわけではなかった。でも、高校に入ってからは勉強や自分の進路のこととかで精一杯になってしまい、他の人のことを関上げる余裕がなかった。
高校2年の夏、学校の夏期講習の帰りにたまたま彼と一緒になった。高校2年の夏、それも夏期講習終わりということもあり、話題は自然と進路のことになった。彼は、東京の大学を目指していると話した。彼にとっては、とりとめもない事だっただろう。しかし、私にとってはそうではなかった。
東京の大学に進学するということは、今までみたいに会えなくなる。そうなったら、彼はそこで好きな人を見つけてしまうだろう。私はどうしてもそれが受け入れることができなかっただろう。
―あなたのことが好きです。
勢いでいってしまった。彼は呆気にとられているようだった。私自身も、自分が何を言っているのか理解できていなかった。
数秒の間を置いて、彼が答えた。今は勉強に集中したいから他のことは考えられない。
そう言われて、やっと状況が理解できた。私はフラれたのだ。
その後は、お互いに沈黙が続いた。
そして、私は4回目の告白をした。
高校の卒業式の日の朝、学校に彼を呼び出した。
彼は志望していた東京の大学に進学が決まっていた。私は近くの国立大学に進学が決まっていた。
彼が東京の大学に合格した時、私は卒業式の日にもう一度気持ちを伝えようと決めていた。彼の返事がどうであれ、そうしても最後に気持ちを伝えておきたかったのだ。
早朝の教室で、私は彼に告げる。私自身の気持ちを
―あなたのことが好きです。
こんな告白があったら、素敵だろうなと思って書きました。
最後の告白の結果は、皆さんの想像にお任せします。
短編で書いたのは初めてだったので、感想とかもらえると参考になります。




