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究極生物コタツ  作者: 吉川明人
33/42

なんかでてきよった!!…⑥


「このまま戦わず撤退するのが得策と思うが」

 ザカリさんの意見に知事以外みんなうなずく。戦わへんでええんやったらそれにこしたことない。


「では艦長、撤退の用意を」

「承知したのだな……うむ! どうなっている?」

「どないした?」


「エルセコペリをシールドしてある空間の外側に、もう一度空間が切り離してあるのだ。

 しかも我々と違う手法で仕掛けてあるらしい。こちらからの操作で消せないため動けないのだな」


「そんなんされてて気づかんかったんか」

「空間レーダにまったく反応しない新種の空間操作法のようだな。通常の空間操作では歯が立たない」


「30分も時間くれるなどおかしいと思った。逃げる手だてを封じていたのか」

「これが連合艦隊に取り囲まれても構わないという自信だったのだな。

 しかしこれで完全に退路は断たれたということだな。コタツ殿の意見を聞きたい」


「とりあえず困っとる。シールドしとる空間を、もっぺん切り離すなんえらいこと考えよったな……この中から外に空間チューブ作れへんか?」

「やってみたが、断たれている空間にジャマされてできないのだな」


「ほんならミニに外から空間ジャマーかけられへんか?」

「空間操作ができないので、ニミツェリオリナンそのものが操作できないのだな」

「難儀やなあ。今はほとんど空間操作に頼っとるから、主導権握られたんとおんなじやな」


「のんきなことを言っている場合ではないぞ。時間がない」

「そうやなあ。ほんまあいつ性格悪なったな……ウイルスやし、しゃーないけど」


「コタツ、あの悪もん知ってるん?」

「コンタナシナミ・ロセイジャブラ=クンソン。クンソンは称号や」

「コン……もいっぺん、なんて?」

「頭とってコンタて思とけ。最後くっつけてコンタくんでもええぞ」


「あ〜キツネみたいやけどそうする。

 悪もんは『コン太君』やな。なにもん?」

「ヘイバには統一政府と別に『4人の偉大なる頭脳』て呼ばれとった政府とおんなじくらいの権限持っとったブレーンおったんや。クンソンの称号はこれに当たんねん。

 そん中のリーダーしとったやっちゃ。連合でも代表代理してくれとった」


「うわ! それお約束として最高やな! しょっぱなからこんなものスゴいもん出してきたんや、めっちゃ期待できる」


「楽しんでへんか?まてよ、お約束ゆうことはや、誠恵あいつらの行動読めるゆうことか。誠恵、あいつら次なにしそうや?」


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