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究極生物コタツ  作者: 吉川明人
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エラいもん来よった!!…①

第2章です。


 ほんの2カ月前のことや。

 南米グアヤキルにある地球連合本部のビルの上にちっこい宇宙船が来よった。

 地球連合本部のビルの上なん、飛んだらあかん決まりになってるし、もう、警察とか出てえらい騒ぎになってもうた。


「コタツ〜なんやちっこい宇宙船、地球連合本部のビルの上に来たて騒いでるで。見てみ」

「別にどこに宇宙船来ても珍しことあらへんや……おごわあ! えらいこっちゃ!!」


 ケータイの画像見せたらコタツがめちゃめちゃびっくりしとる。


「なんなん? あの宇宙船知ってんの?」

「あかん、あれはあかんで。銀河連合の特使船やないか!!!」


「あー、そーいうたら前に言うてた銀河連合の宇宙船か。せやけどなんでアカンの?」

「ええからすぐ出かける用意せえ!」


「どこ行くん?」

「あそこや! 早よせえ!!!」


「どないしたん? あそこ地球の反対側やから、急いでも1時間はかかるで」

「なんでもええから早よせんかい!! 途中で説明したる!!!」


 せかされるまま、コタツはリュックの中に隠れてもうといて、近所の駅から市内に出て地上スレスレを浮かんで走る表面効果翼列車エクラノトレイン『あげは』に乗って空港へ。


 そっから小型大気圏再突入機『みかん』に乗り換えて、地球連合本部のあるエクアドル州都グアヤキルに行く道すがら、なにがアカンのかコタツから説明聞いた。



「あれはな、銀河連合の特使船ゆうても、和平調停型やのうて、ソトバ級の攻撃殲滅型なんやぞ」

「卒塔婆? なんや縁起わるいなあ」


「縁起どころやあるかい! つまりは平和に話し合いましょうゆうつもりで来たんやのうて、ゆうこと聞かへんかったら攻撃したるゆう軍艦なんや。

 あれが来るゆうことは、もう何回か銀河連合から地球連合に接触あったんを、地球が全部断わりよったんや。せやないといきなりあんなもんこうへん。地球くらいの星なん、ものの数秒で壊滅できる兵器持っとるねんぞ」

「ものの数秒? そんなんアカンやん! でも、えらい小さい宇宙船やったで」


「サイズで判断したらあかん。どんだけハイテク技術詰まっとるおもてんねん。

 太陽系のバランス考えて、地球丸ごと破壊はせえへんやろけど、対遺伝子兵器いうて、銀河連合でも保持禁止兵器も……まあ早い話、人間だけ絶滅させてまえる兵器とか持っとるんや」

「アカン、そらアカンわ」


「せやから、あかん言うとるやろ。早よワイがあそこ行って話つけたらんと、地球人滅ぼされてまうぞ!!」

「うわあ! どうしよう」


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