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【バグゲー無双】  作者: くーねるでぶる(戒め)


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26/42

026 買い物

「どう、かな?」


 マリーが少し照れながら店の奥から登場した。


 マリーの着ている服は、白を基調とした赤と青の神秘的な雰囲気の物だ。デザインはまるで違うが、日本の巫女服のような神聖さを感じる。たしかにマリーが普段着ている晴れ着に近いものを感じるが、まるで別物のようだ。お婆ちゃんが古代の巫女服と言ったのも頷ける。


「よく似合っているよ」

「鮮やかですね。惚れ惚れします。まるで教会での祭事の時に着る特別な服装のようです。よくお似合いですよ」

「なぜだろう。見ているだけで背筋が伸びるな。まるで高位の神官のようだ」

「えへへ」


 オレ、エミリア、アリューシアがそれぞれ感想を述べると、マリーは嬉しそうにはにかんだ。


 だが、マリーの顔が曇る。


「でも買えないんじゃない? 着てみるとわかるけど、これすごい生地がいいのよ。それに、この腕輪もすっごく高そう」

「それがさ、お代はいらないんだって」

「えっ!? そうなの、お婆ちゃん!?」」


 マリーが驚いたように老婆を見る。


 すると老婆はふんっと鼻を鳴らして口を開いた。


「あたしゃあね、この装備を預かってるだけなんだ。装備が持ち主を決めたのならお代はいらないよ。その代わりね、お嬢ちゃん。あんたの使命が終わったら、装備を返しに来な。そうして、装備は時代を超えて受け継がれていくのさ」

「うん! きっと返しにくるわ! ありがとう、お婆ちゃん!」

「ふんっ」


 なんか独特な価値観を持った店主だなぁ。もしかしたら、これはマリーの強化イベントなのかもしれない。


 なにはともあれ、これでマリーの装備は決まったな。それも無料で。予定よりもだいぶお金が浮いたな。オレの装備に回すか、それとも借家の方に回すか、悩ましいね?


 ザ・森の魔法使いの家のような店を出ると、オレたちは今度はオレの装備を見繕うために一軒の店に入った。まずはこのレザークラフトのお店だ。


 店の中は革製品独特の臭いが充満していた。あとは薬剤の臭いだろうか? ツンとする臭いもする。


「いらっしゃい。お客さん、冒険者だね? 革鎧をお探しかな?」

「話が早いな。そうなんだ」

「だったら、ここじゃなくて冒険者の店に行くといい。そこなら欲しい物が手に入るだろう」

「ここじゃ売ってないのか?」

「ここは馬具が専門だからなぁ。人用の鎧は作ってないんだ」

「そうなのか……」


 どうやら店が違ったらしい。というか、冒険者の店ってあるんだ。初めて知ったぞ。こんなことなら冒険者ギルドで情報収集するべきだったか。


 そして、教えてもらった冒険者の店にやって来た。


「ここかな?」


 冒険者ギルドと同じく剣と杖がクロスした看板が掲げられた店だ。たぶんここだろう。


 店の中に入ると、ちょっと薄暗い店内の中に商品がずらりと並んでいる。どうやら武器や防具だけではなく、防具の下に着る丈夫な服なんかも売ってるみたいだ。オレはあんまり服を持っていないし、ここで服を揃えてもいいかもしれない。


「たくさんあるのね」

「金属鎧も革鎧も売っているようですよ?」

「ふむ。こんな店があるのか」


 女性陣も興味津々といった感じで店内を見ている。


「まずは、鎧の下に着る服から選ぼうかな」

「これとかいいんじゃない?」

「それは少し派手では?」

「ふむ。安物だが、値段のわりには品質がいいか」


 なんだかオレ以上に熱心に装備を選んでいる気がするのはオレの気のせいだろうか?


 結局、オレは黒く艶消しした金属で補強された革鎧を購入した。実際に着けてみたが、あまり動きも制限されないし、いい感じだ。あとは籠手と脚甲、服を数着を買い、おれの買い物はフィニッシュだ。


「この後は教会に行けばいいのか?」

「はい。既に予約は取っていますので、いつでも大丈夫ですよ」

「そうか」


 店を出て空を見上げると、ちょうど太陽が真上に来ていた。お昼時だ。


「先にお昼食べちゃおうか」

「いいわね! お腹ペコペコだったのよ!」

「そうですね。内見などで時間もかかるでしょうし、先に食べた方がいいかもしれません」

「食事か? 楽しみだな」


 アリューシアって偉い貴族のお嬢様だよな? 庶民の味は舌に合ったのだろうか? あれかな? 日本で言うところのジャンクフードみたいな感じでとらえている感じかもしれない。


「でも、このへんは屋台がないわね?」


 マリーの言う通り、このあたりには屋台がない。だが、レストランはあるみたいだ。


「たまにはレストランで食べようか」


 ここは王都の中でも外側にあり、門からも遠いあまり人気のないエリアだ。たぶん、値段もそれ相応だろう。


「いいわね! あたしウサギ食べたい!」

「とりあえず入る店を決めましょう。いくつかお店があるようですし」

「庶民の飲食店ですか。試してみましょう。期待しているぞ?」

「んじゃあ、あの店に入るか」


 どうせ前情報なんてないんだ。適当に選んだ店に入ると、掃除の行き届いた清潔感のある店内だった。これは当たりを引いたかもしれないな。


「いらっしゃいませ」

「ぶふっ!?」


 なんでダンディーな男がマッパで出て来るんだよ! おかしいだろ!

お読みいただき、ありがとうございます!

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