1~7話
――気がつくと、私は見知らぬ場所にいた。
青空が広がる田舎の村。木造の家々が並び、遠くには森と小川が見える。鳥のさえずりが心地よく、どこか懐かしい雰囲気のある場所だった。
「……あれ? 私、生きてる?」
前世の記憶ははっきりしている。私は社畜の会社員だった。長時間労働に耐えられず、過労とうつ病で自ら命を絶ったはずなのに――なぜか、小さな赤ん坊の姿になっていた。
しかも、どうやら私はこの村で生まれたばかりの赤ちゃんらしい。
「ひより、ほら、ミルクの時間よ」
優しく微笑む女性が、私を抱き上げる。この人が、どうやら私の母親らしい。**「野沢 菜月」**と名乗る彼女は、20代後半くらいの若い女性で、ふんわりした優しい雰囲気の人だった。
――そして、私はこの村で「野沢 日和」として生まれ変わったらしい。
◆ 女の子ばかりの村?
生後数か月が経ち、少しずつ周囲のことが分かるようになってきた。
「……あれ?」
気づいたことがある。
この村には……女の子しかいない!?
母親だけでなく、近所のおばさん、子どもたち、おばあちゃん、村の長老まで、見渡す限り全員が女性だった。
「え? ここ、女しかいない村なの?」
驚いたが、どうやらこの村には**「女性が多く生まれる」**という特性があるらしい。まったく男がいないわけではないが、ものすごく希少で、近くの町や村から婿を迎えることがほとんどらしい。
つまり、この村は……女の子だらけの楽園ということだ!
◆ 初めての友達
生後1年ほど経つと、私も少しずつ言葉を話せるようになった。
「ひより、こっちおいでー!」
私を呼んでいるのは、同い年の桜木 すみれ(さくらぎ すみれ)。元気いっぱいの女の子で、この村の子どもたちのリーダー的存在だった。
「うん!」
私はふらふらとした足取りで、すみれのもとへ向かう。すると、すみれの隣には、ほかにも何人かの女の子がいた。
「こっちは柊 りん(ひいらぎ りん)、ちょっと人見知りだけど、優しいよ!」
「こっちは椿 ひまり(つばき ひまり)、いたずら好き!」
「こっちは藤乃 みつき(ふじの みつき)、のんびり屋さん!」
みんな同い年の子たちだった。
「よろしくね!」
「ひよりちゃん、いっしょにあそぼ!」
村には同じくらいの年の女の子がたくさんいたので、すぐに友達ができた。
◆ 初めての遊び
「ひよりちゃん、おいかけっこしよ!」
すみれがにっこりと笑いながら言った。
「おいかけっこ?」
「うん! ひよりちゃんは、にげるほうね!」
「えっ!? にげるの!?」
「そう! いくよー! せーの!」
すみれが手を振り上げた瞬間、私の方へ駆けてくる。
「きゃー!!」
私はとっさに走り出した。ふらふらした足取りながらも、必死に逃げる。でも、すぐに追いつかれてしまう。
「つーかまえた!」
すみれが私の腕を掴み、ニコニコと笑う。
「ひよりちゃん、おそーい!」
「うぅ……」
私は軽く悔しくなった。でも、みんなが笑っているのを見て、なんだか楽しくなってきた。
「もっかい!」
「いいよ! こんどは、ひよりちゃんが鬼ね!」
こうして、私の初めての遊びが始まったのだった。
◆ のんびりな日々の始まり
その日から、私は毎日、村の子どもたちと遊ぶようになった。
「のんびりした村で、のんびりと遊ぶ日々」
それが、私の新しい人生の始まりだった。
――のんびり屋の日和の、ゆったりとした異世界生活が、今始まる。
(第1話・完)
次回予告(第2話):「お姉ちゃんたちに可愛がられる日々」
村の年上の女の子たちは、とにかく面倒見がいい!?
ひよりは村のお姉ちゃんたちに囲まれ、たくさん可愛がられることに――!?
――この村は、女の子が多い。
しかも、年上のお姉ちゃんたちがとにかく優しい。
◆ 村の年上組
私はこの村で「野沢 日和」として生まれ変わった。
そして、同い年の女の子たちと遊ぶうちに気づいた。
この村には、私たちより年上のお姉ちゃんたちがいっぱいいる!
「ひよりちゃ~ん、こっちおいで!」
私を呼んでいるのは、**橘 しおり(たちばな しおり)**お姉ちゃん。
15歳くらいの優しいお姉さんで、子どもたちの面倒を見るのが得意らしい。
「ほら、だっこしてあげるよ」
「えへへ……」
私はすぐに甘えて、しおりお姉ちゃんに抱きしめられる。ふわふわで気持ちいい……!
そして、周りを見ると、ほかのお姉ちゃんたちもいる。
・向日葵お姉ちゃん(16歳) → おっとりした優しいお姉ちゃん。料理が上手。
・百合お姉ちゃん(17歳) → 村のまとめ役。しっかり者で頼れる。
・牡丹お姉ちゃん(18歳) → 大人っぽいけど、子ども好き。おしゃれ。
みんな優しくて、面倒見がいい。
だから、小さい子どもたちはみんな、お姉ちゃんたちに甘えるのが大好きだった。
◆ お昼寝タイム
ある日、私は遊び疲れて、お姉ちゃんたちのそばでうとうとしていた。
「ひよりちゃん、眠いの?」
「ん~……」
「じゃあ、お昼寝しようね」
しおりお姉ちゃんが、私を優しく抱っこしてくれた。
そのまま、大きな木の下に連れていかれて、ふかふかの草の上に寝かされる。
すると、お姉ちゃんたちも周りに座り込んで、私を囲んで添い寝し始めた。
「ん~、あったかい……」
お姉ちゃんたちの間に埋もれるようにして、私はそのまま眠ってしまった。
こうして、私はいつもみんなに甘やかされながら、のんびり暮らしていた。
◆ 遊び道具を作ろう!
ある日、私たちは遊ぶものが少ないことに気づいた。
「ねえ、おもちゃがない!」
「たしかに~!」
この村では、あまりおもちゃがない。
だから、私は思いついた。
「じゃあ、自分で作ればいいんじゃない?」
「作る?」
「そう! 木で、ブランコとか!」
すぐに、お姉ちゃんたちに相談した。
「お姉ちゃん、ブランコ作って!」
「え? ブランコ? うーん……作れるかなぁ?」
百合お姉ちゃんが、村の大工さんに頼んでくれて、数日後――
村の広場にブランコができた!
「わーい!!」
「たのしいー!」
みんな大喜びで、私は誇らしくなった。
「これから、もっといっぱい遊び道具を作ろう!」
私は、この村での生活をもっと楽しくするために、いろいろな遊び道具を作ることを決めた。
そして、お姉ちゃんたちに甘えながら、のんびりと過ごす日々が続いていく――。
(第2話・完)
次回予告(第3話):「村の祭りと屋台ごっこ!」
村の年に一度のお祭りがやってくる!
ひよりたちは「屋台ごっこ」を始めることに!?――この村には、年に一度のお祭りがある。
「春の収穫祭」
村のみんなが集まり、食べたり遊んだり、楽しいことをする日らしい。
私はまだ小さいけど、みんなと一緒に楽しみたい!
◆ 祭りの準備
ある日、お姉ちゃんたちが集まって話していた。
「今年の祭りも、賑やかになりそうだね」
「うんうん、子どもたちも楽しみにしてるし!」
「でも、何か新しいことしたいよね」
そのとき、私は思いついた。
「お祭りで、屋台ごっこしたい!」
「屋台ごっこ?」
「うん! みんなで、食べ物を売るの!」
前世の記憶を頼りに、私はいろんな「お祭りの屋台」を思い出した。
焼きそば、たこ焼き、りんご飴、かき氷……!
楽しそう!
「いいね! じゃあ、子どもたちで屋台ごっこしよう!」
◆ 屋台づくりスタート!
みんなで集まって、何を売るか考えた。
すみれ:「わたし、お菓子つくる!」
りん:「ジュースやる!」
ひまり:「わたあめ?」
みつき:「お団子がいい……」
こうして、それぞれ担当が決まった。
お姉ちゃんたちにも手伝ってもらって、みんなで「屋台の準備」をした。
そして、ついにお祭り当日――
◆ 村の祭りが始まる!
村の広場には、たくさんの人が集まっていた。
「ひよりちゃんたち、がんばってね!」
「うん!」
みんなで作った「子ども屋台」が並ぶ。
私は「焼きおにぎり」を作ることにした!
「いらっしゃいませー!」
村の人たちが、次々に買いに来てくれる。
「おいしい!」
「これ、子どもたちが作ったの?」
「すごいね!」
みんなが喜んでくれて、私はすごく嬉しかった!
◆ 祭りの最後は花火!
お祭りの最後には、村の人たちが「手作りの花火」を打ち上げる。
「わぁ……!」
夜空に広がる、大きな花火。
キラキラ光って、とっても綺麗だった。
こうして、私たちの**「屋台ごっこ」**は大成功!
村のお祭りを、みんなで楽しむことができた。
のんびりとした幸せな日々は、まだまだ続いていく――。
(第3話・完)
次回予告(第4話):「小さな秘密基地づくり!」
遊ぶ場所がもっとほしい!
ひよりたちは「秘密基地」を作ることに!?
村の生活にも慣れてきて、毎日楽しく遊んでいる私たち。
でも最近、ちょっとした悩みがあった。
「遊ぶ場所が、いつも同じ……」
村の広場やお姉ちゃんたちの家の前で遊ぶのも楽しいけど、もっとワクワクする遊び場がほしい!
そんなある日、すみれちゃんが言った。
「じゃあ、秘密基地を作ろうよ!」
◆ 秘密基地計画、スタート!
「秘密基地?」
「そう! 誰にも邪魔されない、私たちだけの場所!」
それを聞いた瞬間、私はピンときた。
「やろう! 絶対おもしろい!」
さっそく、みんなで秘密基地を作る場所を探しに行った。
村の外には出られないから、なるべく人目につかない、でも安全なところ……
そして、見つけたのは――
「この森の中なら、ちょうどいいかも!」
村の端っこにある小さな森。
木がたくさんあって、大人たちはあまり来ない場所。
ここなら、自由に遊べそう!
◆ 秘密基地を作る!
「まずは、屋根を作ろう!」
「壁もいるよね!」
「床には草を敷いたらどう?」
みんなで意見を出し合いながら、少しずつ形にしていく。
私は「自在建築」のスキルを使って、簡単な小屋を作ることにした。
「え、ひよりちゃん、こんなの作れるの!?」
「ふふん、すごいでしょ!」
スキルを使うと、木の枝や葉っぱを組み合わせて、あっという間に小さな小屋が完成!
壁にはツタを絡ませて、屋根は葉っぱで覆う。
ちょっとしたベンチや棚もつけて、思った以上に本格的な秘密基地になった!
「やったー!」
「すごーい!」
◆ 秘密基地で何する?
「ここで何しようか?」
「お昼寝?」
「絵を描く?」
「お店ごっこもできる!」
みんなでワイワイ話し合って、色んなことをすることに決まった。
今日はまず、おやつを持ち寄って「ピクニックごっこ」をすることに!
「おいしい~!」
「ここ、落ち着くね」
「もう、ここ私たちのおうちみたい!」
こうして、私たちの秘密基地は大成功!
これから、ここでいっぱい遊ぼうね――。
(第4話・完)
次回予告(第5話):「村のいたずらっ子登場!? 」
新しい友達ができる!? ちょっとヤンチャな女の子がやってくる!
秘密基地を作ってから、私たちの遊び場が一気に広がった。
天気がいい日は、みんなでおやつを持ち寄ってピクニック。
雨の日は、秘密基地の中で絵を描いたり、お店ごっこをしたり。
毎日がすごく楽しい!
でも、そんなある日――
「ん? なんか変だぞ?」
秘密基地に行ってみると、中がめちゃくちゃになっていた!
置いてあったお菓子は食べられ、床に敷いた草は散らかり、机の上にはなぜか「泥団子」が並んでる!?
「えええー!? 誰かが入ったの!?」
「泥団子ってことは……まさか……」
みんなが顔を見合わせたとき、どこからか声がした。
「あははっ! 見つかっちゃった!」
木の上から飛び降りてきたのは、短い髪の毛の元気な女の子。
赤いマントをヒラヒラさせながら、ニヤッと笑う。
「やっぱり、お前たちがこの基地の主か!」
「あなた……誰?」
「アタシはフィオナ! 村で一番のいたずらっ子さ!」
◆ いたずらっ子、フィオナ登場!
フィオナちゃんは、村の中でも有名な「いたずらっ子」らしい。
とにかく元気いっぱいで、毎日どこかでイタズラをしてるんだとか。
「ここの基地、すごいな! 気になったから、ちょっと遊ばせてもらったぜ!」
「遊ばせてもらったって……泥団子、なんで置いてるの?」
「いや~、せっかくだから基地をカッコよくしようと思ってさ!」
「……カッコよく?」
「秘密基地には、宝物がいるだろ? だから泥団子を"秘宝"にしてみた!」
「そ、そういうこと?」
悪気がないのは分かったけど、泥団子を秘宝って……すごい発想だなぁ。
◆ フィオナちゃんと秘密基地バトル!?
「でも、アタシが遊ぶには、ちょっと改造が必要だな!」
そう言うと、フィオナちゃんはまたイタズラを始めようとする。
「ちょ、ちょっと待って! これはみんなの基地なんだよ!」
「ふーん。じゃあさ、アタシがこの基地にふさわしいかどうか、勝負しようぜ!」
「勝負?」
「秘密基地で遊ぶには、試練が必要なんだ!」
「試練って……」
◆ 秘密基地・試練の儀!
フィオナちゃんが考えた試練は、「秘密基地に必要なものを作ること!」だった。
「基地には、隠れられる場所がない! だから、アタシは"隠れられる場所"を作る!」
「なるほど……じゃあ、私は"リラックスできる場所"を作る!」
フィオナちゃんは、木の枝や葉っぱを使って「隠し部屋」を作った。
私もスキルを使って「ハンモック」を作った。
「うわ、なんかすげぇのができた!」
「フィオナちゃんのも、いい感じだね!」
「へへっ! ひより、お前なかなかやるな!」
こうして、試練は無事にクリア!
フィオナちゃんは正式に「秘密基地の仲間」になった!
(第5話・完)
次回予告(第6話):「秘密基地のルールを決めよう!」
新しい仲間も増えたし、みんなでルールを決めることに! だけど、フィオナちゃんが……!?
フィオナちゃんが秘密基地の仲間になってから、基地はさらににぎやかになった。
でも、ちょっとした問題が出てきた。
「フィオナちゃん、また勝手に基地の中いじってる!」
「へへっ、いいだろ? もっとカッコよくしてやったぜ!」
フィオナちゃんは自由すぎる。
昨日作ったハンモックが、今日は「ジャングルジム」に改造されていたりする。
「いや、これはこれで面白いけどさ……」
「遊びやすい方がいいだろ?」
「そうだけど……」
そのとき、すみれちゃんが言った。
「ねえ、そろそろ秘密基地のルールを作ったほうがよくない?」
◆ 秘密基地のルール会議!
私たちは、秘密基地の真ん中に集まって話し合うことにした。
「ルールがあったほうが、みんな楽しく遊べると思う!」
「どんなルールにする?」
「うーん……」
しばらく考えてから、みんなでルールを決めていった。
★秘密基地のルール★
みんなで楽しく遊ぶこと!
勝手に物を壊さない! 改造するときは相談する!
おやつは持ち寄り!
秘密基地はみんなのもの! 誰かを仲間にするときは相談!
秘密基地の場所は、他の人に内緒!
「こんな感じでどう?」
「いいね! でも……」
フィオナちゃんがちょっとむずかしい顔をする。
「ルールって、なんか堅苦しくないか?」
「そう?」
「アタシ、自由に遊びたいし……」
「でも、フィオナちゃんが好き放題やると、他のみんなが困るでしょ?」
「むむむ……」
◆ フィオナちゃんの折れた瞬間!?
フィオナちゃんは悩んでいたけど、すみれちゃんが言った。
「じゃあ、ルールを守ったら"ごほうび"をつけるのはどう?」
「ごほうび?」
「たとえば、秘密基地で新しい遊びを考えた人には"特別席"を用意するとか!」
「おお、それいいな!」
「それなら楽しくない?」
「……アタシ、特別席ほしい!」
フィオナちゃんは、キラキラした目で言った。
「よーし、ルール守るぜ!」
こうして、秘密基地のルールが決まった。
そして、次の日――。
「みんなー! アタシ、新しい遊び考えたぞ!」
「え? なになに?」
「『秘密基地鬼ごっこ』だ!」
「なにそれ!?」
どうやら、秘密基地の中に"隠れるポイント"を作って、鬼ごっこをする遊びらしい。
「これ、めっちゃ楽しそう!」
「よーし、さっそくやろう!」
こうして、新しい遊びが生まれ、秘密基地はますます楽しくなった。
(第6話・完)
次回予告(第7話):「お姉ちゃんたちにバレちゃった!?」
秘密基地を秘密にしていたはずなのに、お姉ちゃんたちが気づいてしまった!? 果たしてどうなる……!?
秘密基地のルールを決めてから、毎日がさらに楽しくなった。
「秘密基地鬼ごっこ」も大人気で、みんなで遊びまくる日々。
でも――そんなある日、事件は起こった。
「あれ? なんか、誰かの視線を感じる……?」
秘密基地で遊んでいたとき、ふと背筋がゾワッとした。
誰かに見られているような気がする……。
「気のせいかな?」
「ううん、私もなんか変な感じがする」
「ま、まさかお化け!?」
みんなで周りをキョロキョロ見回すと――
「……おい、お前ら」
「きゃあああっ!!」
木の陰から現れたのは、村の年上の女の子たちだった。
◆ お姉ちゃんたちに見つかった!
「ふぅ~ん、こんなところに秘密基地作ってたんだ?」
「けっこういい感じじゃん」
驚きすぎて、みんなポカーンとする。
目の前にいるのは、村の年上の女の子たち。
私たちより2~3歳くらい上の「お姉ちゃん組」だ。
「ど、どうしてここに!?」
「それはね……」
ニヤッと笑ったのは、リーダー格のルナお姉ちゃん。
「フィオナが、大声で話してるのを聞いちゃったんだよ」
「えっ!?」
「『秘密基地で遊ぶぜー!!』って村中に響く声で言ってたから、気になってついてきたんだよ」
「フィオナちゃん!!!」
みんなが一斉にフィオナちゃんを見る。
「ご、ごめん……つい、嬉しくて……!」
◆ お姉ちゃん組 vs 秘密基地組!?
「ま、見つけたからには、ここはもう私たちのものだね」
ルナお姉ちゃんが、どっかりと座る。
「えええっ!? それはダメ!!」
「ここは私たちの基地だもん!!」
「でもさあ、ルールを作ったんでしょ?」
ルナお姉ちゃんがニヤッと笑う。
「秘密基地のルールの4番、『誰かを仲間にするときは相談』……ふむふむ」
「つまり、相談すれば入っていいんでしょ?」
「ぐぬぬ……!」
お姉ちゃんたち、頭がいい……!!
「でも、私たちの基地なんだから、そんな簡単に入れないよ!」
「そうそう! 仲間になるには"試練"を受けてもらうよ!」
「おお、いいね!」
こうして、**「お姉ちゃんたち vs 私たち」**の試練バトルが始まった!!
◆ 試練の内容は……?
試練はシンプル!
「秘密基地クイズ」を出して、3問正解したら合格!
「よし、まずは第一問!」
「この基地に最初に来たのは誰でしょう?」
「えーっと……ひより?」
「正解!!」
「第二問!」
「秘密基地には"秘宝"があります。それはなんでしょう?」
「えっ、秘宝!?」
「ヒントは……フィオナちゃんが持ち込んだものだよ」
「えーっと……もしかして泥団子!?」
「正解!!」
「第三問!」
「秘密基地で一番人気の遊びは?」
「それは簡単! 秘密基地鬼ごっこ!」
「正解!!!」
「やったーーー!!」
お姉ちゃんたち、大喜び。
そして――
「じゃあ、これからは一緒に遊んでもいい?」
「……うん! でも、ちゃんとルールは守ってね!」
「もちろん!」
こうして、秘密基地に**「お姉ちゃん組」も加わることになった!
(第7話・完)
次回予告(第8話):「秘密基地のお泊まり会!」
お姉ちゃんたちも加わり、ますますにぎやかになった秘密基地! みんなで「お泊まり会」をしようとするけど……!?