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あやかし妖喜利物語〜転生したら笑点だった!?妖怪笑わせて座布団100枚目指します〜  作者: いもたると


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30/53

番外編・ショーターを探せ!

「うひっ、こいつ、面白い」

「狸より、顔、面白い」

 狸達は負けを認めて、大人しくなった。

【座布団三枚獲得!総座布団数3】

「お詫びに、面白い場所、招待する」

「何だそりゃ?花魁にチヤホヤされて、気付いたらメス狸だったってのはお断りだぜ」

「違う、違う。同じ顔した、チビいる所」

「とっとと行く。ほれ、ポンポコポン!」

 狸の妖術が発動された!

 ボンッ!

「うん?さっきまで破れ寺にいたと思ったら、どこだここは?」

「普通に町中のようね。太陽も出ているし、あれは富士山かしら?あっちはお城?」

 富士山が大きく見えた。近くには巨大な城も。

「ここは、スンープの町。お前達、この男、探せ」

 狸の一人がパターンを手にしている。そこには、白い着物の、眼鏡をかけた小さな男の絵が描かれていた。

「こいつ、ショーター。スンープの町、どこかに本物、いる」

「ふうん、特徴のある男だし、簡単かな?」

 もう一人が、指笛をピイーっと鳴らした。

 途端にわらわらと、パターンの男が無数に現れた。

「うわっ、何だこれ。同じ奴がいっぱいいる」

「同じに見える、でも、本物一人だけ。パターン良く見て、本物探せ」

「そんなこと言ったってなあ」

 試しに与太郎は一人捕まえて、パターンの絵と比べてみた。

「あ、本当だ。こっちはチョビ髭生やしてら。イテテ、噛み付くない!」

 偽物は与太郎の指に噛み付いて逃げて行った。

「この子じゃないかしら?髭もないし」

 キセガワが別のを捕まえてきた。

「お、本当だ。こいつは本物だろう」

「違う、違う、偽物」

「どこが違うんでい」

「着物の紋、違う」

「あ、本当だ。こいつのは丸に無限大だ」

「本物は丸に眼鏡だなんて。ややこしい」

 その後、与太郎とキセガワの二人は、必死に本物を探した。

「どうだ、見つけたぞ」

「そんなスケベそうな顔じゃなかったわ」

「こっちはどうだい?」

「ハゲてるじゃないの」

「そいじゃ、こっちだ」

「その子はお腹が黒いわ!?」

 探し続けること数刻、ようやくそれらしき人を見つけた。

「こ、これでどうだい。これでダメなら、もう、無理だぞ」

「私も、もう限界よ」

 ピンポン、ピンポン、ピンポーン!

 ブザーの音が鳴った。

「おっと、正解されちゃったじゃん」

「おわっと、喋った!?」

 ショーターが急に口を開いた。

「ボーナスチャンスだ。特別に俺が妖喜利の相手になってやるじゃん」

 ショーターと妖喜利バトルだ!


【妖喜利バトル】

 キセガワよ。あ〜疲れた。今夜はこの顔が夢に出て来そうね。それはそうと、やっぱり妖喜利やるのね。でも妖喜利バトラーなら、いつ何時、誰の挑戦でも受けて立つ!良かったら、みんなもコメント欄を使って楽しんでみてね。

(お題)

 クラスメイトの赤ずきんちゃん。夏休み明けに白ずきんちゃんになっていた!いったい夏休みに何があった?

(与太郎の回答)

 エステに行って垢(赤)を落とした。

 …女は一夏で変わるものよ。


※ショーター…笑点六代目司会者春風亭昇太師匠とは無関係である。

※スンープ…昇太師匠の故郷静岡の昔の呼び名は駿府であるが、無関係である。

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