表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/53

月宮殿星の都

(うむ、なかなかやりおるな。ご褒美にいい所に連れて行ってやろう。私の背中に乗るがいい)

(ゴボゴボ。それより苦しいぞ。いい所って、まさか極楽じゃあるまいな)

【座布団一枚獲得!総座布団数24】

 与太郎を背に乗せた大ウナギは、ザバアっと水面に顔を出した。キャアキャア大騒ぎをする尼さん達を放っといて、そのままどんどん空へと昇っていく。

「おわっ、ど、どこへ連れて行くんだーっ」

「与太郎、大丈夫?」

 キセガワが妖精の姿になって追いかけてきた。ウナギの背に掴まる。二人を乗せたウナギは、ギューンと大空高く舞い上がって、天界に辿り着いた。

 キセガワがウナギに色々と尋ねる。

「ここはどこかしら?星が沢山浮かんでいる」

「ここは星の都。星達が住む所だ」

「綺麗。とっても幻想的だわ。あれは何かしら?ホウキみたいだけど」

「あれは箒星。循環しながらここの掃除をしているのだ」

「あの三つの星からおいしそうな香りがするわね」

「あれは三つ星レストランだ。テレビで紹介されて、忙しくなったせいで味が落ちた」

「あの太った白と黒の星は?」

「あれは白星と黒星だ。白星は金で買える」

 今度は与太郎が尋ねた。

「あれは何だい?この顔にピンときたら110番?」

「あれはお尋ね者の星達だ。誰か知ってる奴でもいるのか?」

 その中の一つに見覚えがあった。お尋ね者の大泥棒、赤坂炒飯こと、カッパのキクラーだ。

 そのとき、聞き覚えのある声がした。

「ひぃ〜、ひぃ〜。よくぞここまでやって来たのねん」

「お前は、キクラー!」

「その努力に免じて、まずい炒飯を食べさせてあげるのねん」

「そんなもの、いらないわよ。それより座布団を返しなさい!ついでにあんたの座布団も全部引っぺがしてやるわっ」

 星の都で、キクラーと再戦だ!


【妖喜利バトル】

 星のように輝くキセガワよ。ここで会ったが百年目。キクラーと与太郎、どっちが本物のバカか勝負だ!って、虚しいわね。良かったら、みんなもコメント欄を使って楽しんでみてね。

(お題)

 最強のバカを決める大会。優勝したのはどんなバカ?

(与太郎の回答)

 自分の正体も忘れて「神は死んだ」とか嘆いている、神様。

 …!バカな答えを求めているのに深い回答が。ある意味これぞバカ?


※月宮殿星の都…上方落語の演目。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ