序幕:地獄の鍋の蓋を開けて見よ!
地獄、それは生前に罪を犯した者が死後訪れる世界である。
閻魔大王と十王の審理によって地獄行きが下され、八大地獄に落とされる。
その地獄には8つの階層があり、どれだけの罪を犯したか、重ねたかによって最初に訪れる階層も異なり、それらを何億何万何千年という時間をかけて巡り、最下層の阿鼻・無間地獄から最上階層の等活地獄を目指すのだ。
精神がすり切れる7つの地獄を永遠味わった最後にその最上階層で待っているのは生き返るための殺し合い、バトルロワイヤルだ。
地獄に落ちた者たちはそれぞれ武器を与えられ殺し合う。
これは拒否しようとも無駄で、殺し合わない者は地獄の看守である獄卒によって永遠に斬り殺され、肉体が蘇生し、殺されるというサイクルが心変わりが起るまで繰り返される。
結局のところ、等活地獄では殺し合うしかないのだ。
そして、その先には閻魔大王と十王の再審理が待っており、服役期間が終えたと判断された者は輪廻転生によって、現世への生まれ変わりによる復活が約束されている。
だからこそ、ここでは殺し合わねばらぬ。
輪廻転生を得るために、殺して殺して殺さねばならぬ。
ここはそういう場所だ。
ここはそういう地獄だ。
八大地獄の中で最も地上に近い場所でありながら、最も殺意と狂気が乱れる場所だ。
地獄に墜ちた者同士で殺し合うか、看守の獄卒に永遠と殺され続けるか、二つに一つだ。
さぁ、地獄をとくと楽しめ。
ここではすべての殺戮が許される。
そうしなければ殺される。
だから最後の地獄を楽しもう!
それを閻魔は見ているぞ!
それを十王は見ているぞ!
その殺し合いを見ているぞ!
さぁ殺し合え!
復活の時はすぐそこだ!!